8月30日(日曜日)
[呑み喰い]
正流 田舎そば(なんばCITY)
- そば定食
たまたま前を通りかかったら「早朝定食 500円」なんて看板が出てたので、ついフラフラと。おそばにおにぎり2個ついて500円。喫茶店でモーニング食べるより満足感あり。
[野球]
【生観戦】バファローズ vs ライオンズ
京セラドーム大阪(千代崎)
L | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 3 | 6 |
Bs | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
小松が5回1失点。←これだけ見たら好投したように思えるけど、内容はグダグダ。好調時のライオンズ打線やったら2回ぐらいでKOされてたやろね。岡田の右翼席に突き刺さる弾丸ライナー本塁打(それでも本人談では詰まってたそうです)を見られただけで満足……ってことにしといちゃろ(負け惜しみ)
[ライヴ]
鈴木常吉/良元優作
BLUE MONK(靫本町)
鈴木常吉さんが良元優作と一緒に唄うっていうので、めっちゃ久しぶりにブルーモンクへ。鈴木さんソロ、優作ソロ、鈴木さん+優作って3部構成。『DARTY OLD TOWN』は御本家版とデュオ版の2度聴けました。鈴木常吉って名前は良元優作を通じて知ったんやけど、逆に言うと、優作を知らんかったら鈴木さんのこともおそらく知らんままやったんやろなァ。縁ってもんは大事なもんやと今さらながら思った、そんな夜でした。
[呑み喰い]
BLUE MONKにて
- カレーライス
8月29日(土曜日)
[野球]
【生観戦】バファローズ vs ライオンズ
京セラドーム大阪(千代崎)
L | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
Bs | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 |
延長10回裏、1死満塁フルカウントから下山がセンター前にはじき返して、これで観戦試合は2戦連続サヨナラ勝ち! すごいぞ、わたし。今シーズン初めて金子クンのピッチングを生で観られたし、本塁クロスプレー→タッチアウトで勝ち越し阻止なんてシビレる場面もあったし、最後までハラハラドキドキの好ゲームでした。
今日はこんな人やあんな人(?)が応援に来てました。
ヒロイン中のシモヤマン。
[映画]
映画のアルチザン・岡本喜八
シネ・ヌーヴォ(九条)
先週で打ち止めのつもりやったのに、気がつくとまたシネ・ヌーヴォにいたりして(笑)
助太刀屋助六
2002年に封切りで観て以来、7年ぶりに映画館で観ました。もう7年なのか、まだ7年なのか。そういや、前作『EAST MEETS WEST』が1995年公開やったから、7年ぶりの新作やったんやなァ。待ちに待った岡本喜八の新作。そう考えると、やっぱり7年は長いよなァ。その7年のあいだに、こちら(観る側)の心情は大きく変わっちゃってます。なにしろ、7年前にはまだ監督はご健在で、まさかこの映画が遺作になるなんて思ってもいなかったし……
アバンタイトルに佐藤允、天本英世、田村奈巳さんから伊佐山ひろ子さんに嶋田久作に竹中直人まで新旧の喜八組をズラリと配したり、本スジの方に仲代達矢や小林桂樹などが久々に顔を見せたり、馬で走り去るラストが『独立愚連隊』っぽかったりと、今から思うとどことなく「遺作」っぽい作りになってるように感じたり。それに喜八さんだけでなく、天本さんや岸田今日子さんまで鬼籍に入られたことを改めて思いしり、めっちゃ切ない気持ちになりました。けど、1ヶ月ちょっとにわたる喜八祭りの締めくくりにこの映画を観れたのは、けっこう満足。なんか自分なりにスジを通せたような気がしたりしてね。
「映画のアルチザン・岡本喜八」のまとめとして
けっきょく39作品中22本も観れたのでした。始まる前は10本が関の山かなって思っていたので、この結果には自分でもビックリしてます。こんなことなら20000円で観放題のフリーパス買っときゃよかったわ。22本というのはめっちゃ満足な数字なのですが、観られなかった17本の中には未だスクリーンはおろかテレビやビデオですら観たことのない作品が7本も含まれてるんで、その点についてはちょっと(かなり?)不満です。その不満を解消させるためにも、またこのような機会があることを切に望みます。で、そんときは今回パスされたテレビ作品なんかも一緒に上映してくれたら嬉しいんやけどなァ。
岡本喜八映画リスト(◎=今回観たのん、◇=映画館で観たことあるのん、△=テレビやビデオで観たのん、◆=観たことないのん)
- ◇ 結婚のすべて
- ◆ 若い娘たち
- ◇ 暗黒街の顔役
- ◆ ある日わたしは
- ◎ 独立愚連隊
- ◎ 暗黒街の対決
- ◆ 大学の山賊たち
- ◎ 独立愚連隊西へ
- ◎ 暗黒街の弾痕
- ◆ 顔役暁に死す
- ◎ 地獄の饗宴
- ◎ どぶ鼠作戦
- ◎ 月給泥棒
- ◎ 戦国野郎
- ◇ 江分利満氏の優雅な生活
- ◇ ああ爆弾
- △ 侍
- ◎ 血と砂
- ◎ 大菩薩峠
- ◎ 殺人狂時代
- ◎ 日本のいちばん長い日
- ◎ 斬る
- ◎ 肉弾
- ◆ 赤毛
- △ 座頭市と用心棒
- ◎ 激動の昭和史 沖縄決戦
- ◆ にっぽん三銃士 おさらば東京の巻
- ◆ にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻
- △ 青葉繁れる
- ◎ 吶喊
- ◎ 姿三四郎
- ◎ ダイナマイトどんどん
- ◎ ブルークリスマス
- ◎ 英霊たちの応援歌
- △ 近頃なぜかチャールストン
- ◇ ジャズ大名
- ◎ 大誘拐
- ◇ EAST MEETS WEST
- ◎ 助太刀屋助六
8月23日(日曜日)
[映画]
映画のアルチザン・岡本喜八
シネ・ヌーヴォ(九条)
今日はお昼から4本9時間の喜八マラソン。通算21本になりました。たぶんコレで打ち止めになると思うけど(上映は9月上旬まで続きます)、我ながらよくガンバったと思います。
ブルークリスマス
喜八さん唯一のSF映画。挿入歌をチャーが唄ってたりします。初見はテレビで。それもタイトルに合わせてクリスマス時期の放送だったような。とてもクリスマスに流すような内容じゃないねんけど(笑)
映画館で観るのは今回が初めてだったのでワクワクしながら上映開始を待ってたんですが、予定の時間になっても始まらない。空調が具合悪くてちょっと遅れますって。この映画を観させないための政府の謀略か(笑) で、30分近く遅れてようやく始まったんやけど、今度は20分ほど上映したところで中断。やっぱり謀略か。……ま、それから最後までは滞りなく上映できたんやけど、お客さんの中に勝野洋が混ざってて、わたしたちを狙ってるんちゃうかと気が気じゃありませんでしたわ(爆)
UFO(「ユーフォー」じゃなくって「ユーエフオー」)を見た人が青い血を持つようになり、世界中にそんな人間が増えちゃって、そして……ってお話。脚本が「一字一句いらっちゃダメ」な倉本聰なので、喜八さんもけっこう苦労されたようですが、それでもちゃんと岡本印の映画に仕上がってるところはサスガ。予算的にも苦しかったようで、ニューヨークやパリのロケシーンは16mmで撮影してたり(画質がそこだけ粗くなる)、ギャラ節約からか監督夫人が出演されてたり(仲代の奥さん役!)します。
いくつものエピソードが複雑に絡みあって進むので登場人物がやたら多いんですが、その中にあってひときわ印象に残るのが天本英世と岸田森のツーショット。めっちゃ怖い(笑) このふたりプラス神山繁ってシーンで神山さんがめっちゃ気弱そうな人に見えるってことでも、このツーショットの怖さがわかるでしょ(爆)
大誘拐
今回の喜八祭り、19本目にしてようやく封切りで観た作品が登場。もっとも、封切りで観た喜八作品は『ジャズ大名』以降の4本しかないんやから、ま、こんなもんやわね。岡本喜八の5年ぶりの新作ってことで、世間的にもけっこうな盛りあがりを見せてたんですが、うちの職場の取引先がこの映画の製作に関わってたり、うちの住んでるところからひと山越えたあたりが舞台になってたり、憂歌団の曲が(一瞬だけやけど)使われてたりと、個人的にもめっちゃ盛りあがった映画でもありました。
舞台の近くに住んでるだけに、一部の登場人物が使う関西弁が気になりますが、それさえ目をつむれば最高級の喜劇映画といえましょう。なんといっても主役の北林谷栄さんがいい! めっちゃかわいい♥ 『肉弾』から20年以上たってるのに、ぜんぜん変わってないところが、またいいですねェ。このかわいいかわいいおばあちゃんが、お国に奪われたものを取り返す「メルヘン」。いやァ、いいですにゃァ〜。
この映画でただひとつ残念なのが、天本英世が「あっ、虹や」と空を指さすシーンで、その虹が画面に映しだされないところ。この映画のサブタイトル(RAINBOW KIDS)にもなってる重要なキーワードだけに見せてほしかったなァ。まァ、「紀州の山林にかかる虹」の絵なんて狙って撮れるもんじゃないしなァ。今ならCGでチャチャっと見せれるんやろけど。喜八さんならそれも否定する可能性大やけどね。
ダイナマイトどんどん
初見はテレビ。映画館で観るのは今回が初めて。徳間時代の大映製作ですが、プロデューサーのひとりは俊藤浩滋だし、主演は菅原文太、脇を固めるのがアラカンに金子信雄に北大路欣也って、まんま東映の任侠モノ・実録モノのパロディってゆーかアンチテーゼってゆーか。一歩間違えば「怪作」になるところをギリギリのところで「快作」になってるところがサスガ流石。
で、この映画を「快作」たらしめてる一番の要因は野球シーンがきっちり作られてることだと思います。お話の核になるヤクザ・チームのトーナメント戦はもとより、最初の方で描かれるパンパンたちの草野球まで迫力たっぷり。喜八さんの前作『英霊たちの応援歌』も野球をテーマにした映画だったけど、試合の様子が伝聞でしか語られなかったから、喜八さんもその分まで気合い入ってたんかなァ……って、これは推測。
逆にこの映画を(いい意味で)「怪作」の方へ引っ張ってるのが岸田森。ピンクのスーツがこれほどサマになる人って他にいませんわね。野球が上手なヤクザをスカウトするところや、街頭で変な演説するところとか、もうサイコー。とにかくシリアスなところ一切なし。これほどコメディアンに徹してる森サマってのも珍しいんじゃ?
月給泥棒
これはまったくの初見。C調男が主役の喜八版『ニッポン無責任男』。けど、主演が宝田明なので男前すぎて、トントントンと出世しても、なんかムカツクだけという(笑) やっぱりこの手の映画の主人公はどこか三枚目じゃないと共感できかねますわね。だからといって、砂塚秀夫が主演だったりしたら、出世する以前にクビになってること間違いないし(爆)
東宝のサラリーマン物なので、女優も多彩です。その中でもみやこさん的にイの一番は横山道代さん! 普段はお高く止まった人事課の秘書、けど自分にお熱の男がいるとわかったら……って、元祖ツンデレ系キャラ。『暗黒街の弾痕』のときといい、メガネが似合うのよね、この人。今回の喜八祭りで(わたしの中の)株がウ〜ンと上がった女優さんのひとりです。
ちょっと小ネタ。シネ・ヌーヴォから出て右を向いたらこんな名前の会社が(笑)
8月16日(日曜日)
[映画]
映画のアルチザン・岡本喜八
シネ・ヌーヴォ(九条)
お盆休み最後の日もやっぱり九条で喜八祭り。この4日間で8本、頭から数えると17本。なんか大変なことになってますわ(笑)。
激動の昭和史 沖縄決戦
この映画は2003年の8月に、ここシネ・ヌーヴォで観てます。映画館で観るのはそんとき以来です。佐藤勝のタイトル曲は、数年後のやはり沖縄を舞台にした『ゴジラ対メカゴジラ』のタイトル曲と曲想がカブる、ほんのりした美しい曲なんですが…… ほんのりできるのはソコだけ。そっから先は、数ヶ月にわたる日米の攻防戦(って言うにはあまりにもワンサイドゲームすぎるけど)が延々と描かれます。
とにかく、最後に出る「死者・軍人10万、民間人15万」というテロップがあまりにも哀しすぎ。ちなみに、15万人というのは当時の沖縄県民の3分の1にあたるそうです。「第9師団が台湾に引き抜かれなかったら」あるいは「第84師団の増援が実現していたら」沖縄はまだまだ戦えてたって言う人が今だにいるようですが、戦えてたらどうなのよって話ですわな。どう転んでも日本軍に勝ち目はないし、戦いが長引けば長引くほど死傷者の数もそれだけ増えてただけでしょ。民間人の死者なんか倍ぐらいになってたんちゃうん?
観れば観るほど鬱になること間違いなしの映画ですが、ところどころ息抜きできたり、元気が出たりするところも用意されていて、それらのシーンでは喜八組の常連さんが一瞬だけ主役になるんですね。たとえば、片脚を吹っとばされても「俺ァ死なないよ」と泥道を進みつづける山本廉とか、一緒に死なせてくれと懇願する少年兵に「這ってでもいける、這ってでもいきな」と生きぬくことを諭す大木正司とか。このへんが喜八ファンとして嬉しいところでした。
吶喊
これはテレビで観たのが最初でした。『日本のいちばん長い日』が大日本帝国のお葬式を描いた映画だとすると、この映画は誕生を描いた映画……だと言えなくもない? 実際、この映画のアイデアは『日本のいちばん長い日』製作時に日本の近代史をいろいろ調べてるうちに思いついたそうですし。まァ、そんなことは考えずに、明治元年の奥羽戦を背景にしたエロ風味の青春喜劇って感じで楽〜に観るのが正解なんでしょうけど(笑)
ATGの低予算映画のわりにセットとか一見めっちゃ豪華なように見えるんですが、実はコレ、三船プロのテレビ時代劇用のセットで、あっちが使ってない時間(主に深夜)に借りて撮ってたそうです。ゲリラを描いた映画なので、撮影もゲリラ的なのね(笑)……って、笑ってる場合じゃありません。この手の話は喜八さんの関連本とか読んでると、『肉弾』あたりから日常茶飯事的にゴロゴロ出てきます。こんな話を読んだり聞いたりするたび、日本って国は文化ってもんに……(以下、長い長い愚痴が延々と続くので割愛)
[ライヴ]
RAIN DOGS 夏祭2009『千秋楽』
RAIN DOGS(神山)
- 持田桐(唄とアコーディオン)
- 松平こうた(ギター)
- 光玄(唄とギター)
- 金森幸介(ギター)
- あずみけいこ(唄とギター)
- 道祖淳平(ギター)
- モーリー宮本(パーカッション)
- 長田TACO和承(スティールギター)
- naarak
- 長田TACO和承(スティールギター)
- 山口智(ハンマーダルシマー)
- 西條渉(ギター)
- 日野哲(ベース)
- The FUNKY PERMANENTS
- 田光マコト(唄とギター)
- カヨ(サックス)
- ササキ TOM タカヒロ(ベース)
- まつ吉(ドラム)
- 金森幸介(唄とギター)
- 光玄(ブルースハープ)
- 道祖淳平(ギター)
- あちゃこ&フレンズ
- あちゃこ(唄)
- ベーカー土居(ドラム)
- はまちゃん(ベース)
- ベンジャミン多田(三線とギター)
- 仲豊夫(ギター)
- モーリー宮本(パーカッション)
- 外村国一(サックス)
お盆休みの最後はレインドッグスで。今日もちょっと遅れて、着いたら持田桐ちゃんが唄ってるところでした。あずみけいこさんの唄を聴くのは3日連チャン。金森さんと光玄さんは行ったり来たり(持ちつ持たれつとも)。で、最後の最後はニュー衣装のアチャコさんが〆たのでした。
[呑み喰い]
RAIN DOGSにて
- 豆とオクラの野菜カレー
8月15日(土曜日)
[ライヴ]
第38回 釜ヶ崎夏まつり
三角公園(釜ヶ崎)
- あずみけいこ with うさぎやとっさん
- ヘンリー松山グループ
今年もなんとか最終日だけ(それも1時間ほどだけ)でしたが、覗いてきました、釜の夏祭り。けっこう暑かったけど、ずっと曇り空だった分、過ごしやすかったです。昨年や一昨年は直射日光ガンガンでハンパなく暑かったからね。
MCのシンゴ☆西成くん。
[呑み喰い]
四国(なんばウォーク)
- 天ぷらカレーうどん
[映画]
映画のアルチザン・岡本喜八
シネ・ヌーヴォ(九条)
釜ヶ崎から九条へ移動。3日つづけての喜八祭り〜。
血と砂
これは観るのん初めてって思ってたんですが、話が進むうちに前にも観たことあるような気になってきて。もしかしたらテレビで放映された時に観てるのかもです。北支戦線が舞台で、出てくるのがはみだし者や落ちこぼれを集めた部隊って、『独立愚連隊』シリーズの亜流のような話ですが、こっちは兵隊のほとんどが十代の少年兵なので、観ていてめっちゃ切なくなってきます。特に最後の『聖者の行進』、楽器の音がひとつひとつ減っていくところは辛かったなァ。
なぜ北支戦線で『聖者の行進』なのかってぇと、少年兵たちは軍楽隊なんですね。音楽学校出たばかりで、軍歌の代わりにデキシーランドジャズばかり演奏していたので前線に飛ばされちゃったっていう。ミュージカル指向が強かった喜八さんならではの設定ですね。そんな少年兵たちをまとめて筆おろししてあげる朝鮮人慰安婦に団令子さん。『地獄の饗宴』やこのあと観る『殺人狂時代』のコケティッシュなチョイ悪ねーちゃんもいいけど、少年たちにとっての観音様って役どころのこの映画のおねーちゃん役もいい味だしてました。
殺人狂時代
この映画は15年ほど前のシネマテークで観たのが初見。映画館で観るのはそんとき以来でした。なぜだか、特ヲタやアニヲタに絶大な(?)支持を受けてるカルトな映画です。わたしがこの映画を認識したのも『宇宙船』だったか『アニメック』だったかで取りあげられてたから……だったような気が。まァ、ストーリーやキャラ設定がやたらと漫画チックだし、脚本チームのひとりはのちに『ルパンIII世』に参加する山崎忠昭だし、敵役がのちに死神博士になる人だし、ウルトラシリーズとかでお馴染みになる人もたくさん出てるし、主人公は『パトレイバー』の後藤隊長の元ネタだったりするし…… キリがないのでこのへんでやめときましょう(笑)
まァ、そんな映画だから(ってことだけじゃないだろーけど)、封切り1週間前にオクラ入りになって、何ヶ月かあとにようやく公開されたと思ったらめっちゃ不入りですぐに打ち切りになっちゃったと。オクラ入りってことは映画会社のえらいさんたちに理解されなかったってことだし、不入りだったってことは当時のお客さんたちにも理解されなかったってことだし。ようするに理解する人は誰もいなかったと。
で、こんな映画を撮った監督がホされることもなく、それどころか次回作に『日本のいちばん長い日』みたいな超大作を任されるっていうんですから、なんかスゴイなァ、喜八さんも東宝って会社も。で、そんな映画を今こうしてスクリーンで(あるいはビデオやDVDで)楽しむことができるんですから、ホンマ幸せなことですわ。
8月14日(金曜日)
[映画]
映画のアルチザン・岡本喜八
シネ・ヌーヴォ(九条)
日本のいちばん長い日
この映画は東宝の35周年記念映画の1本で、藤本真澄と田中友幸って2大プロデューサーが共同で製作にあたったってぐらいの大作(お二人がタッグを組んだのは他に4作品しかないそうな)。最初に観たのは小学校の高学年の頃、テレビ放映されたときです。今から思うに、それがわたしの岡本喜八初体験だったかも。劇場で初めて観たのは『独立愚連隊』のときに書いた三番街シネマの何周年か記念のオールナイトんとき。今回はそんとき以来、久々に大画面での鑑賞になりました。
1945年8月14日正午からの丸一日(冒頭に、ポツダム宣言を傍受した7月26日以降の描写が20分ほどあるけど)を簡潔にまとめあげた橋本忍さんの脚本と、それを一歩半ぐらい引いた視点でクールに描く喜八さんの演出。喜八祭り初日に行われたトークショーで、監督夫人のみね子さんがこの映画を評して「プロにしかできない仕事」と仰られたそうですが、そのプロ中のプロの仕事を堪能させてもらいました。
この映画に関して書きたいことは山ほどあるんですが(ジョーダン抜きで薄手の文庫本一冊分ぐらいは語れるような気がします)、キリがないんでひとつだけ。我ながらビックリしたんですが、なぜか児玉基地のシーンで泣いちゃったんですよ。数時間後に出撃を控えた若い特攻隊員たちが、基地周辺のご婦人や子どもたちと触れあってるところで、めっちゃ切ない気持ちになって…… この映画は先に書いたように劇場で1度、ビデオやDVDでは何度も何度も観たけど、今まで泣いたことは一度もなかったのになァ。歳をとって涙もろくなっちゃったってことなんでしょーか(汗)
肉弾
この映画も最初に観たのはテレビで。わたしはかねてより、この映画が喜八映画の中でいちばん好き♥などとことあるごとに言ってたりするんですが、映画館で観るのはじつは初めてだったりします。ですから、今回の喜八祭りで、観るのがもっとも楽しみな一本でもあったわけです。
もともと『肉弾』のシナリオは映画化される3年ほど前に書かれたらしく、そのとき喜八さんは小林正樹さんが監督する予定だった『日本のいちばん長い日』を「仮想敵」として思い描いていたそうですね。ところが、東宝は『肉弾』製作にGOを出さず、皮肉なことに『日本のいちばん長い日』が喜八さんに廻ってきた。で、その完成試写んとき、『日本のいちばん長い日』で欠落した部分を埋めるために、こりゃどうしても『肉弾』を撮らなきゃ、ってことになったそうです。
あ、このへんの話は知ったかぶりして書いてますが、1992年に出版された『フォービートのアルチザン』を参考にしてます。ってゆーか、ほとんど引用してるだけかも(汗) これはわたしにとってバイブルのような本です。マクラにするには厚みが足りないけど(笑)
超即席の訓練を受けただけの21歳と6ヶ月の特攻兵が、いろんな人……古本屋の老夫婦、観音様のような女学生、前掛けのオバサン、モンペのオバサン、砂漠の兄弟、オワイ船の顔の長い船長、その他、その他……と出逢い→別れるを繰り返す数日間の話。たったそれだけの話です。それだけの話なのに、いろんなことを感じさせてくれる映画です。こんな映画を残した岡本喜八って人は、ホントに偉大な人だったんだなァ、と今更ながら再認識しました。
英霊たちの応援歌
これまた初見はテレビ。もともとはテレビ東京の開局15周年記念のスペシャル・ドラマとして製作予定だったのが劇場用映画に変更されたってこともあって、たしか封切りから1年も経たずにテレビ放映されたような。当時は公開後3年ぐらいはテレビで流さないのがフツーだったので、映画の内容よりもそっちの方が話題になったことを覚えています。
しかしまァ、アレですわ。『日本のいちばん長い日』→『肉弾』と来て、そのあとコレですから、めっちゃハードでしたわ。先に『日本のいちばん長い日』の児玉基地のシーンで泣いちゃったってことを書きましたが、この映画は全編そんなシーンのオンパレードなんですもの。もう最初から最後まで涙腺ユルユル。学徒出陣した特攻隊員たちの結末がわかりきってるドラマを、ジメジメした部分はいっさいなく、いつもの喜八さんの調子でカラっと描いてるんで、よけいに染みてくるのよね。
しかしまァ、アレですわ。明らかに反戦映画・厭戦映画として作られてるこの作品の意図を理解できず、主人公たちが特攻していくのをカッコいいって思ってるような連中が公開当時にもけっこういたけど、へたれ右翼が幅を利かせてる今ならこんなバカはもっとたくさん湧いてくるんやろなァ。そう考えると、なんか寒いぞ。哀しいぞ。
[ライヴ]
RAIN DOGS 夏祭2009『MA-SAN SUPER SESSION』
RAIN DOGS(神山)
- 瓢箪空独楽
- あずみけいこ(唄とギター)
- うさぎやとっさん(マンドリンとコーラス)
- ペーニャ大作(ギターとコーラス)
- モーリー宮本(パーカッション)
- パンパちゃんとアテントさん
- 後藤京子(唄)
- ペーニャ大作(ギターとコーラス)
- タケQ
- スワンピータケシ(唄とギター)
- 杉本“Q”仁美(フィドルとブルースハープ)
- 大タコ
- ペーニャ大作(唄とギター)
- 長田“TACO”和承(唄とスティールギター)
- モーリー宮本(パーカッション)
- 三原幸輔(ベース)
- 木村ゆか(キーボード)
- シャインヘッズ
- 増田俊郎(唄とギター)
- 小林健治(ドラム)
- 田中晴之(ギター)
- 山田晴三(ベース)
- 小竹直(唄とギター)
- MA-SAN SUPER SESSION
- 仲豊夫(ギター)
- 中村岳(カホン)
- 杉本“Q”仁美(フィドルとブルースハープ)
- 三原幸輔(ベース)
- 山本夏美
夜はレインドッグスへ。今年のレインドッグスの夏休みは2週間に渡って繰り広げられたんやけど、その最後から3日目にして、ようやく顔を出すことができました。一昨年にお亡くなりになった山本マーサンのメモリアル・ライヴ。お盆ですなァ。頭の方は観ることできへんかったけど、それでもたっぷり4時間近く楽しませてもらいました。
[呑み喰い]
RAIN DOGSにて
- 豆とオクラの野菜カレー
8月13日(木曜日)
[映画]
映画のアルチザン・岡本喜八
シネ・ヌーヴォ(九条)
嬉しい嬉しいお盆休み。その初日の今日は京都へ遊びにいこうと前々から予定してたんですが、その前に朝から喜八映画を1本だけ。
地獄の饗宴
この映画はこれまで劇場どころかテレビでもビデオでも観たことありませんでした。まったくの初見。喜八さんのギャング物としては5本目になるんですが、それまでの4本とは空気感が違ってますね。めっちゃフィルムノワールしていて、東宝ってより日活アクションに近い感じ。まァ、もともと喜八さんの暗黒街映画は東宝っぽくないねんけど、この映画は更に一歩ツキヌケテル感じがします。
主演は三橋達也。鳥の鳴きマネが特技って設定が最後に泣かせます。相手役の団令子さんはめっちゃ色っぽくてかわいくって、のちの『殺人狂時代』につながる役どころですね。あと、変な宗教にハマってる変な社長夫人を演じてた中北千枝子さんがキョーレツ! ギャグと紙一重の怪演で朝から愉しませてもらいましたわ(笑)
[お出かけ]
妖怪天国ニッポン〜絵巻からマンガまで
京都国際マンガミュージアム(京都・烏丸御池)
昼からは予定どおり京都へ。まずはアカデミック(?)に妖怪マンガ展 in マンガミュージアム。タイトルどおり江戸時代から現代に至る妖怪マンガの系譜を辿る特別展で、5月から6月にかけて姫路の歴博でも開催されてたんですが、そっちは結局イケズジマイだったので、わたし的には「ようやく」って感じ。で、わたし的には、諸星大二郎さんの原画が展示されてたり、諸星さんが影響を受けたり元ネタにしたりした資料がたくさん見られて、めっちゃ勉強になりました。
『妖怪ハンター』に出てくる六福神と記念撮影。そういえば、前にマンガミュージアム訪れたのも、諸星さんがらみやったなァ。
[ライヴ]
岡大介 with 小林寛明
のん(京都・一乗寺)
夕方からは一乗寺へ。生まれて初めて叡山鉄道に乗っちゃったりして。
で、なにしに一乗寺へ行ったかというと、のんで岡クンのライヴがあったのです。しかも、岡クン31歳のバースディライヴだったりして(笑) のんはモチロン初めて。噂には聞いてたけど、素敵なお店。のんママも素敵な人でした〜。
第1部
- スカラーソング
- ハイカラ・ソング
- 新酒場の唄
- 雨降りお月さん
- ホイホイ節
- ノンキ節
- 浅草唄
- お富さん
第2部
- 満鉄小唄
- 幸福
- 私は花売り
- 安里屋ユンタ(+珊瑚ちゃん)
- ホロホロ節
- 東京
- 浅草キッド
- 生活の柄
アンコール
- 東京節
8月9日(日曜日)
[映画]
映画のアルチザン・岡本喜八
シネ・ヌーヴォ(九条)
今日も今日とて喜八祭り。今日の3本も映画館で観るのは初めてのばかりでした。
斬る
パトレイバーの後藤隊長のモデルが『殺人狂時代』の仲代達矢って話は有名ですが、この映画の仲代も『殺人狂時代』に負けず劣らず後藤さんしてます。彼が扮するのは侍くずれの渡世人。某藩のお家騒動に首を突っ込み、正義感に燃える若い藩士たちに手を貸すって、椿三十郎みたいな役どころ。原作も『椿三十郎』と同じ山本周五郎なので、全体的に黒澤時代劇っぽい作りになってるんですが、その中にも、やたら強い風が吹きまくってたり、血しぶきドバー・手首ゴロンの殺陣だとか、マカロニ・ウェスタンっぽいところが随所に顔を出すあたりが喜八さんらしくって、たまらなく魅力的です。
で、魅力的といえば、共演陣。仲代と対をなす、百姓がイヤんなって侍になりたがってる純朴な男を演じる高橋悦史もめっちゃ良いのですが、みやこさん的にはなんといっても、独立愚連隊的な浪人集団を率いる岸田森。きゃー、組長カッコよすぎ〜。もともと剣道やってただけあって、殺陣もサマになってるし。惚れなおしたわ〜♥
大菩薩峠
これも仲代主演の時代劇ですが、『斬る』とはキャラが一変してます。正確には、こっちの方が古いので、一変してるのは『斬る』の方やねんけど。でも、どうせ観るならこの順番(『斬る』→『大菩薩峠』)の方が、頭クラクラ、トリップ感は強いかも。仲代の机龍之介は市川雷蔵ほどクールじゃない分、なんかリアルで怖いです。特に、ときおりニヤっと笑う横顔、めっちゃ怖いよ〜。
惜しむらくは、もともと二部作で作る予定が後編がボツっちゃったので、めっちゃ中途半端に終わるところ。仲代演じる机龍之介が取り憑かれたように新撰組を斬って斬って斬りまくるところで、いきなり「終」とか出てきちゃうもんだから、これは辛いです。なんとかならんかったんかなァ〜。
姿三四郎
うって変わって、こちらは明治が舞台の青春劇。良くも悪くも「三浦友和主演」を前提に作られてるので、喜八さんの映画にしてはちょっと甘すぎる感がなきにしもあらず。観ていて、ちょっとこそばゆい感じがするんですね。その最たるモノが「♪サンシロ〜 サンシロ〜 お前は誰だ〜」って変な主題歌。これがまた耳について離れへんかったりするねん(笑)
それでも、そこかしこに出てくる喜八節にはニンマリできます。特に、というか、やっぱり、というか、岸田森が能面のような表情で出てくるあたりとか、もうゾクゾクもんでした。あと、特筆すべきは秋吉久美子! その可愛らしさたるや尋常じゃありません。宮崎某や蒼井某がタバになってかかってもとうていかなわないホドの可愛さです。喜八組で秋吉さんというと、あとは『青葉繁れる』だけですか。もうちょっとお歳を召されてからの秋吉久美子in岡本喜八も観てみたかったなァ。
[ライヴ]
小村功
Heaven HiLL(堂山)
- 小村功(唄とギター)
70年代の春一のレコードに収録されていた『風小僧』って唄。小村功さんのことは、それ以外まったく知りませんでした。出雲で産まれ育ち、高知でフォークシンガーとして活動していて、そして今は札幌で暮らしているそうです。80年代の前半ぐらいから長いこと音楽から離れていたそうですが、10年前ぐらいからふたたび唄うようになり、大阪では30年ぶりぐらいのライヴだったとか。
70年代に唄っていた古い曲から最近つくった新しい曲まで、たっぷり2時間、楽しませてもらいました。わたしにすれば『風小僧』以外はどれも新曲だったんですけどね(笑) また、これからも大阪に唄いにくるって仰られてたので、今回見逃した人も、そんときはぜひどうぞ〜。
8月8日(土曜日)
[映画]
映画のアルチザン・岡本喜八
シネ・ヌーヴォ(九条)
戦国野郎
仕事帰りにわざわざ大阪まで大回りして観てきました。今回の喜八映画祭、39作全部を観るのはハナから諦めてますが、コレはハズせんって映画が何本かあって、そのうちのひとつがコレだったもんで(休みの日にうまくタイミングが合わなかったのです)。内容はといえば、加山雄三、佐藤允、中谷一郎などが大暴れする、まァ『独立愚連隊』の時代劇版みたいなもんです。敵役が中丸忠雄なところもね。
そんなこんなで男たちもモチロン良かったんですが、それにも増して良かったのが女優陣。「陣」っていっても星由里子さんと水野久美さんのふたりだけなんですけどね。前者は馬借の親方のお嬢、後者は海賊を率いる姫様って、共に男勝り、けど惚れた男のためには……って役どころ。どちらもじつにカッコいいし、色っぽかったりもするのです。このふたりを銀幕で堪能できたんですから、仕事帰りにわざわざ大阪まで大回りして観にいった甲斐があったってもんですわ。
8月2日(日曜日)
[野球]
【生観戦】バファローズ vs ライオンズ
京セラドーム大阪(千代崎)
L | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 |
Bs | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 |
濱中が2回に先制3ラン、3回にも犠飛を打ったりして、今日のお立ち台は決まりやなって左うちわのハズが…… ライオンズにジワジワ迫られて、とうとう8回に追いつかれて、延長に。ハマちゃん、せっかくのお立ち台チャンスもパァ〜になっちゃったなァ、なんて思ってたら…… 10回裏、まさかのサヨナラ本塁打! ハマちゃんに始まり、ハマちゃんに終わった試合でした。これで今季の観戦成績は4勝3敗。勝ち越したよ〜ン。
試合前、映画『山形スクリーム』の宣伝に来てた竹中直人監督と成海璃子ちゃん。
ヒロイン中のハマちゃん。
[呑み喰い]
薩摩八郎(堂山)
- 稚鮎の天ぷら
- ミミガーポン酢
- 茄子餃子のチーズグリル
夜はヘブンでライヴなので、その前に先月27日にオープンしたばかりの「島バナナ」を覗いてみようと神山町まで足を伸ばしたんですが……閉まってるし(汗) しかたないんで堂山まで戻って、同じく島バナナ難民になったしのやんの奢りで薩摩八郎へ。おいしゅうございました。
[ライヴ]
MOTEL
Heaven HiLL(堂山)
- 海
- レモンムーン
- 冬は厳しく
- ハモニカ
- シルバーウインド
- 流れ者
- セシリア(ここから第2部)
- 手のひら
- ♪いくら心に描いていても(鎌倉研)
- 彼はドアマン(鎌倉研)
- ちょっと待って浅草(鎌倉研+MOTEL)
- キャラバン
- 逃げる
- 向日君再来
- めし
- 港が見える丘(アンコール)
- 隧道(アンコール)
今年2回目のMOTELライヴ。もんちゃん&照ちゃんにシークレットゲスト研ちゃんって組み合わせは3月のkamakuraさんでのライヴんときと同じ。1曲目は(たぶん)初めて聴く曲。『流れ者』は井上としなりさんの名曲のカヴァーで、これも生で聴くのは初めてでした。アンコールの2曲はひろっさんのわがままリクエストにお応えして。お客さんも一杯でホっとひと息、素敵な素敵なライヴでした。。
8月1日(土曜日)
[映画]
映画のアルチザン・岡本喜八
シネ・ヌーヴォ(九条)
真夏の喜八祭り2週目。今日は暗黒街スリーカードをバシっと決める予定がちょっと(だいぶ?)寝すごしちゃって、1本目の『暗黒街の顔役』は観られず。『暗黒街の対決』、『暗黒街の弾痕』のワンペアに。2作とも劇場で観るのは初めてでした。
暗黒街の対決
最初から最後まで、とにかくカッコイイ映画です。でもって、最初から最後まで、めっちゃオカシナ映画でもあります。まず、なんといっても三船がカッコイイ。『用心棒』の現代版みたいな役どころなのですが(もっとツッコんで書くと、のちの『座頭市と用心棒』とほぼ同じ役どころ)、お侍のミフネよりスーツにトレンチコートのミフネの方が絶対カッコイイぞ。
で、オカシナ方の代表はトリオ・アミーゴス(天本英世+若松彰+高木弘)&ミッキー・カーチスの雇われ殺し屋チーム。東宝のギャング映画といえばキャバレー・シーンが付き物ですが、そのキャバレーのショータイムで彼らが唄う『月を消しちゃえ』は日本映画史上に残る名(迷?)シーンであると断言しちゃいましょう。コレを観るだけでも入場料以上の価値はあるわよ。気になる方は、たまにyoutubeに挙がってたりするので探してみてね。
暗黒街の弾痕
これまた実にカッコイイ映画でした。直球一本の加山雄三と多彩な変化球を操る佐藤允のコンビが光ってます。それに、これまではフツーの中継ぎって感じだったミッキー・カーチスが今作ではセットアッパー的な役どころで、めっちゃオイシイ役をもらってます。クローザーの三橋達也より目立ってるかも。あと、水野久美さんが色っぽくてヨロシイです。
で、この映画でもキャバレー・シーンでのオカシナ唄が登場します。島崎雪子(神代辰巳さんの最初の奥さん!)が唄う『誰も知らない』。バックコーラスは若松彰+高木弘+万谷治夫の新生トリオ・アミーゴス。天本さんも出演してますが、今回はコーラス隊からハズされてます。音痴すぎたかな(笑)
[ライヴ]
エビス一番音楽祭
精華小学校跡地・グラウンド会場(難波)
- nao-shin
- 井上尚大(唄とギター)
- 林真二郎(唄)
- LO-LOWS
- Quncho(唄とギター)
- ジュリアン(ベース)
- 正木五朗(ドラム)
- 渋谷天外(語り)
- 桑名正博(唄とギター)
- ムッシュかまやつ(唄とギター)
- 内田裕也&トルーマンカポーティロックンロールバンド
- 内田裕也(唄)
- 三原康可(ギター)
- 柴田昭寛(ギター)
- 田中洋一(ベース)
- 高野哲久(ドラム)
- 渡辺サトル(キーボード)
- スティービーWADA(サックス)
- 木村充揮(飛び入り、コーラス)
夕方からはミナミでフリーライヴ。戎橋商店街の夏祭りの一環として4年前から始まってる「エビス一番音楽祭」。前半はnao-shin、LO-LOWSというお馴染みの面々。渋谷天外さんのお喋りを挟んで、後半が桑名さん、ムッシュに裕也さんという、人生がそのまま日本ロックの歴史に重なるような人たちのロケンロー大会。すごかったです。
[呑み喰い]
エビス一番音楽祭にて
- 蓬莱の豚まん