みやこの祝春一番2010〜New Morning
服部緑地野外音楽堂(豊中)
ハルイチでっせ〜。今日から5日間、他のことはぜ〜んぶ忘れて、音楽聴くことに没頭します。あ、ウソです。音楽だけじゃなく、呑み喰いにも没頭します(笑) でもって、今年も前日祭的な「New Morning」からハルイチは始まります。13時開場・開演とゆっくりスタートなのに、朝の4時半に目が醒めて、そのまま寝つけず。遠足の日の小学生か(笑) けっきょく10時過ぎに家を出て、12時前には会場前に着いてました。いいお天気です。
会場についてまず目についたのが、これ。
有山さんのギターを模したという巨大なオブジェ。作者のモーリさんは、ただの酔っ払いのおっちゃんだと思ってたら、なんだか凄い人だったのですね。だって、これまで、呑み屋で酔っ払ってるとこしか見たことなかったんやもん(笑) モーリさんは昨今なにかと話題の徳之島出身だそうで、米軍基地移転反対の署名集めもしてはりました。モチロン、わたしも署名させていただきましたよ。
巨大ギターの隣に飾られていた畦地あつさんの絵。こっちもステキ♪
ステキといえば今日のファッション(笑) 沢田としきさんが原画を描いた2004年のハルイチTシャツ。
もう間もなく開場ってところでジョンソンtsuが出てきて、とつぜん唄いだしました。そういえば、去年の「New Morning」はこの人から始まったんやったなァ。去年も最後にやった『変な外人』を唄い終えるや会場内に駆け込み(その前に派手にコケたりしてたけど)、それと同時に開場。祝春一番2010、開演です。
会場に入ってステージを見ると…… 一昨年は「通天閣」、昨年は「路地裏」、そして今年のステージのテーマは「青空」でしょうか? いつもながらに見事な豊川組の仕事。う〜ん、ステキだわァ〜♪
感想はぼちぼち書いていきます。セットリストなんかもぼちぼち埋めていく予定です。
グッバイマイラブ
- ???
- ???
- ???
- 地動説
今年のハルイチはグッバイマイラブから始まりました。ハンバートハンバートの佐藤良成クンが、高校の同級生の村井健也クンと組んだ、けっこうやかましいロック・ユニット。途中からジョンソンtsuも加わって、ますますやかましくなりました(笑) 良成クンはハンバートとはまったく違うことをやってるようでいて、じつはあんまり変わらんことをやってるんですね。ま、同じ人がやってるんやからアタリマエなんやけど。どっかのオバチャンに買い物のお金払わされる悲劇をポエム・リーディングする曲がオモロかったです。
マッチベイベー
- マッチベイベー(唄とギター)
- 昨日のことばかり
- ヤル気を出していこうぜ
- いいことあるさ
2番手マッチベイビーは「へそ」で。この人、前にも観たことがある、と思って過去の日記を検索してみたら…… 見つかりませんでした(汗) 書き忘れてるのか、誰かと勘違いしてるのか、あるいはどこかの音楽呑み屋でご一緒したことあるとか。……ま、いいや(いいのか?) 唄を聴いてると、清志郎さんの影響を受けてるようです。そういえば、わたしが初めて生RCサクセションを観たのが1980年。で、マッチベイビー君はその年に生まれてるんですね。ああ、なんてこったい(笑)
リクオ
- リクオ(唄とピアノ)
- サヨナラCOLOR
- パラダイス
- アイノウタ
- 胸が痛いよ
若い衆が二組つづいたあとリクオさん登場。出演者の年齢層がやたら高いハルイチではいつまでたっても若手に思えるリクオさんですが、この並びではさすがに年相応に見えました(笑) 1995年の復活以来、ハルイチは皆勤賞だそーです。えらい! 曲中にいろんな人の言葉を織りこむ『パラダイス』ではいつものように高田渡さんや中島らもさんなどハルイチゆかりの人たちの名言(迷言?)を。『アイノウタ』ではピアノを離れてコーラス指導。で、最後は昨年も唄った清志郎さんとの共作『胸が痛いよ』。そうか、明日は一周忌なんや。
おくむらひでまろ
- おくむらひでまろ(唄とギター)
- 杉本“Q”仁美(フィドル)
- 観黒(ブルースハープ)
- 堕天使ロック
- 君の空
- 黄昏
今日の(ってゆーか、今年の、かも)極私的ハイライト。1970年代のGW、京大西部講堂や拾得で「ハルイチがなんぼのもんじゃい!」イベントを仕掛けてたヒデマロさんがまさかマサカのハルイチ出演。いや〜、なんと申しましょうか、初めて学芸会に出る我が子を見つめる親の心境ってこんなん?(笑) わたしだけじゃなく、このとき「へそ」の周囲に集まっていた人たちのほとんどはそんな気持ちだったのではないでしょーか? いや、きっと、そうだ!
そんなたくさんのお父さん、お母さんたちの心の内を知ってか知らずか、当の主役はこんな出で立ちで登場(爆)
ま、本人にすれば照れ隠しの意味あいもあったのでしょう。ひとしきりアジったあとはヘルメットを脱いで、ちゃんと唄ってくれました。ジャックスの『堕天使ロック』(岡林やダウンタウン・ブギウギ・バンドのカヴァーより絶対カッコいいぞ)にヒデマロ謹製『君の空』と『黄昏』。観黒クンのハープ、Qちゃんのフィドル、そしてヒデマロさんのギターと唄が響き渡りました。野音の客席に、抜けるような青空に、そして、わたしの胸の中に。……あ、すいません。なんか書いててお尻がむずがゆくなってきたので、このへんでやめときます(爆) けど、まァ、ホンマ、感無量でしたわ。
マーガレットズロース
- マーガレットズロース
- 平井正也(唄とギター)
- 岡野大輔(ベース)
- 粕谷裕一(ドラム)
- ロックンロールをよろしく
- マーガレットズロースのロックンロール
- べいびー
- どん底
おじさん2組のあとは、ふたたび若いのん。昨年に続いての登場のマーガレットズロース。最初の2曲はめっちゃわかりやすいロックンロール・ナンバー。3曲目の『べいびー』は去年も唄ってたね。とにかくもう、「若いっていいなァ」って何度も呟いちゃうぐらいの若さ溢れるバンドでした。そうそう、若いうちは変に老成したのよりも、これぐらい元気あったほうがいいのよ。とか言いながら、若いのに年寄り臭い人も好きやねんけどね(あの人とか、あの人とか)。
ホンヨンウンBAND
- 雨の朝
- 緑の国
- ダンボールの町
- 石の戦い
- 親父の唄
ホンさんのメモリアル・バンドは光玄さんが唄う『雨の朝』でスタート。『緑の国』も光玄さんヴォーカル。ホンさんが残した唄でいちばん好きな『ダンボールの町』は西田さん。『石の戦い』は西田さんと李知承(ガンちゃん)。そして、ひろっさんが「この唄はじっくり聴いて」と言っていたガンちゃんの『親父の唄』。おそらく、今日の若い出演者めあてで聴きにきてる人のほとんどはホンさんのことを知らないでしょう。そんな人たちの心にも今日のホンさんの唄が残ればいいのになァ。
ナオユキ
- ナオユキ(喋り)
- スタンダップコミック
ナオユキは昨年と同じく「へそ」で。アベちゃんが「ますます上がっていきます」って紹介してたけど、ホンマにここ最近のナオユキの上昇ぶりは凄いですね。ライヴやらテレビやら、ほとんど毎日のようにどこかで喋ってるみたいな感じ。今日もテンゲキからハシゴだったようだし。忙しさのあまり芸が荒れて、それで消えていくってパターンが昔からありますが、ナオユキの場合は仕事すればするほど(=喋れば喋るほど)レベルが上がるって芸風のように思えるので、この先まだまだ突っ走れそうです。
cutman-booche
- cutman-booche
- ウリョン(唄とギター)
- 小宮山純平(ドラムとコーラス)
- MIYA(ベース)
- 岩井ロングセラー(キーボード)
- ???
- ???
- ???
- 立ち上がれ
cutman-boocheを生で観るのは3年ぶりぐらいで、その前に観たのは2005年のハルイチでした。そんときウリョン君は服部緑地と間違えて鶴見緑地へ行ってしまい(おいおい)、会場にたどり着いたのは出番の1分前だったそうな。それ以来のハルイチ出演。ようやく呼んでもらえましたってめっちゃ喜んでたけど、来年も呼んでもらえるよう精進しいや。だって、あの心地いいサウンドをまたここ(服部緑地)で聴きたいもの。そういえば、わたし、cutman-boocheって野外でしか聴いたことないんや。
踊ろうマチルダ
- 春は夜に咲く
- マリッジイエロー
- 踊ろうマチルダ
- みみずくポルカ
- 季節は変わる
- ロンサムスイング
去年の「New Morning」でいちばん印象に残った踊ろうマチルダ。2年つづけて「New Morning」に出るのは最初に乱入したジョンソンtsuを除けば踊ろうマチルダだけでした。今日は大渋滞に巻き込まれ、13時間かけて服部緑地までやってきたそうです。そのせいか、最初のうち声が出てなくって、ノリも悪かったんやけど、唄ってるうちにだんだん持ち直してきたところはサスガやね。特に『踊ろうマチルダ』から『みみずくポルカ』のあたりはけっこうゾクゾクしましたわ。
マチルダの演奏中、バックの青空が夕焼け空に変わりました。こんな仕掛けがあったとは!
はじめにきよし
- はじめにきよしのテーマ
- ねこの風景
- 埴生の宿(+カポウ)
- 満天の星を見上げながら(+カポウ)
- 夢中
- はじめにきよしのテーマ
はじきよ、毎年おなじことをしても面白くないだろうと今年はギターとピアニカを封印したそうですが…… なんか、いつもと同じことしてるようにしか見えんぞ(笑) ゲストのカポウさんはキッコリーズでノコギリ弾いてる人ですね。プロフィールによると、日本のこぎり音楽協会北海道支部代表という要職にある人のようです。ちなみに関西支部長はサキタさんだったりします(笑) 今日はノコギリ持たず唄だけでの参加でしたが、はじきよの音にマッチしたステキな唄声でした。
センチメンタルシティロマンス
- センチメンタルシティロマンス
- 告井延隆(唄とギターとペダルスティールギター)
- 中野督夫(唄とギター)
- 細井豊(ピアノとキーボードとアコーディオンとブルースハープとコーラス)
- 瀬川信二(ベースとギターとコーラス)
- 野口明彦(ドラム)
- うちわもめ
- うん、と僕は
- 夏の日の想い出
- あの娘の窓灯り
- VANのCMの曲
- ロスアンジェルス大橋Uターン
- ハイウェイ・ソング
マチルダからはじきよのセット転換のときだったか、客席をウロウロしてたらビール小屋あたりでQちゃんと中野督夫さんを発見。Qちゃんから紹介してもらって、中野さんと初めてお話しできました。カンゲキ〜♪ ハルイチの素敵なところ(のひとつ)は、出演者とお客さんの垣根がめっちゃ低いところですね。センチも5年ぶりのハルイチ。わたしも観るのんそのとき以来でしたが、いやァ〜、やっぱり、ええわ、ええわ。今日は朝が早かったところにお酒もだいぶ入ってたので、この頃になるとけっこう眠かったんやけど、いっぺんに目が醒めました。
いとうたかお
- いとうたかお(唄とギター)
- センチメンタルシティロマンス
- ハンバート ハンバート(飛び入り、コーラス)
- 夜更けの街角
- BOY
- 小舟
- からだひとつが頼りの人達は
- 春一番
最後の曲が終わってもセンチのメンバーはそのままステージに残り、そこへいとうたかおさんを招き入れます。今日のトリは名古屋組、センチメンタル・ペケ・ロマンス(笑) 「亡くなった友人の唄をやります」と言って三枝茂樹さんの『夜更けの街角』からスタート。どの曲も良かったけど、なんと言っても凄かったのは、みんなで「へそ」へ移動して唄った『春一番』。「へそ」にマイクが何本か立てられてたので、なんかあるとは思ってたけど、おっと、こうきたか。思いもよらない素晴らしい演出で「New Morning」を締めくくったのでした。
はじきよが終わった時点でまだ17時になってなかったんちゃうかな? えらい早く終わりそうやなって思ってたのに、センチ+いとうたかおで1時間半ぐらいたっぷりやって、けっきょく終わった頃には19時前になってました。で、終わると同時に眠気が再び襲ってきたので、今日はどこへも寄らずまっすぐ帰宅。けど、帰りの電車の中でけっこう熟睡しちゃったらしく、家に着いたときには目が冴えちゃってたのでした。なんじゃ、そりゃ(笑)