1月30日(水曜日)
[映画]
さよならドビュッシー
なんばパークスシネマ(難波)
利重剛の新作。「ここはこうすればいいのに」って思えるところが多かったですが、丁寧な画づくりはサスガ。超個人的には冒頭にミッキー・カーチスが出てきただけで「はい、成功作」ってな感じでしたわ。それにしても利重さん、長編映画としては『クロエ』以来だから、なんとまァ12年ぶりですか。師匠の岡本喜八さんもビックリのブランクっぷりやん。次回作はこんなに待たせんといてね。
シアター入り口のポスターに書いてあった監督のサイン。
デッド寿司
シネマート心斎橋(アメリカ村)
井口昇の新作。徹頭徹尾、バカな映画でした。あ、モチロン誉め言葉です。マジメにバカ映画を作るのは良いことです。なにより、アクションをマジかっこよく撮ってるところが好感度大。ハンパない汚れ役を引き受けた女優陣の心意気も心に響きました。とりあえず明日からは寿司屋で玉子を見下すのはやめようと固く心に誓います(笑)
1月28日(月曜日)
[呑み喰い]
だるま(南森町)
- おでん盛り合わせ
- 湯豆腐
- 串どて
[お笑い]
笑福亭たまの繁昌亭フレンドリー寄席〜落語VS文楽
天満天神繁昌亭(南森町)
- 寄合酒(笑福亭喬介)
- みかん屋(笑福亭たま)
- 仮名手本忠臣蔵〜殿中刃傷の段(竹本相子太夫+鶴澤清丈)
- 質屋芝居(たま)
- ―仲入り―
- 文楽解説&ショート浄瑠璃(相子太夫+清丈+たま)
- たまのムチャぶりに応える(相子太夫+清丈+たま)
- 兄弟船(たま)
- お囃子:はやしや律子
だいぶ遅くなったけど今年の初笑い。文楽協会から竹本相子太夫さん(太夫)と鶴澤清丈さん(三味線)を迎えてのたま君の会。相子太夫さんと清丈さんは1974年生まれで、75年1月生まれのたま君とは同学年になるんですね。内容については…… めっちゃ面白かった! とだけ書いときます(笑) いや、ホンマのこと書くといろんなところから「圧力」がかかるようなので……(爆)
1月27日(日曜日)
[映画]
ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日
TOHOシネマズ梅田(梅田)
アン・リーの新作。彼の12作目の監督作なのですが、これまでの11本と同じく家族(あるいは人生)の崩壊と再生を描いた映画。なのですが…… それ以外はいろんな意味で語るのが難しい映画です。手を抜くワケじゃないけど、ただひとこと「観なさい」としか言えないという(笑) 映像と音楽とチャーリー・パーカーさん(トラ)の素晴らしさを大画面で味わうだけでも損はないと思います。
[ライヴ]
天国唄あしび BIG4
Heaven HiLL(堂山)
- めん100
- みの家アキ
- いっちゃん
- 富山圭子+松尾紀子【+加那】
今年最初の天国唄あしび。めん100と加那ちゃんのお弟子さんコンビ(富山さんと松尾さん)は、台風の影響で出られなかった昨年9月の唄あしびのリベンジ戦。それにアキやん、いっちゃんの4組。ジャンルは見事なぐらいバラバラ。これぞ唄あしびの真骨頂(笑) 今年もオモロイ唄あしびを1年間、楽しめそうです。
1月25日(金曜日)
[呑み喰い]
揚子江(堂山)
- Aセット
[ライヴ]
ネイティブ奄美
AKASO(堂山)
今日は奄美の唄の祭典でした。奄美から武下和平さんと榊よーちゃんを迎え、その他の出演者も奄美出身または奄美ルーツの方々ばかり。言葉はわからないけど、血は騒ぐ。日本の古謡・民謡は南から伝播したものなのだなァってことを再確認できた夜でした。
[呑み喰い]
Heaven HiLL(堂山)
- 一杯呑み
1月23日(水曜日)
[映画]
ted テッド
TOHOシネマズなんば(難波)
ほぼ全編、映画ネタはもとよりテレビ番組ネタやら野球ネタやらパロディ小ネタのオンパレード。たぶん半分もわかってないと思うけど、けっこう笑わせてもらい大満足。まさか今ごろ大画面で『フラッシュゴードン』が観られるとはね。ノラ・ジョーンズが本人役で出てたのにもビックリ。この機会に小中和哉の『地球に落ちてきたくま』、どこかで上映してくれへんかなァ(笑)
日本版の字幕を監修された町山さんが裏話を書かれてます。
拝啓、愛しています
テアトル梅田(茶屋町)
主人公のクソジジィは石原慎太郎似やのに、めっちゃチャーミングでかわいい。まァ、じっさい近所にあんなジジィがいたら迷惑やろうけど(笑) ま、それはさておき、去年観た『桃(タオ)さんのしあわせ』もそうやったけど、このところ老人が主人公の映画にめっぽう弱くなりました。歳のせいなんやろな、とシミジミ思っちゃうところも歳のせい?(苦笑)
[呑み喰い]
ぶんちゃっ♪(千日前)
- おでん
- 春雨とミンチのエスニック炒め
- 大山地鶏スモーク
1月21日(月曜日)
[呑み喰い]
Heaven HiLL(堂山)
- 一杯呑み
[ライヴ]
両手に花
ROYAL HORSE(兎我野町)
生まれて初めてロイヤルホースへ行ってきました。昨年4月の磔磔以来の「両手に花」。そんときと同じく「渋谷さんソロ → 渋谷さん+美潮ちゃん → 休憩 → 渋谷さんソロ → 渋谷さん+マリちゃん → 両手に花」って展開。老舗の店らしい落ち着いた雰囲気の中での落ち着いたパフォーマンスに酔いしれました。あ、モチロン、2大ミューズの両方ボケの天然漫才も健在でしたわよ(笑)
[呑み喰い]
ROYAL HORSEにて
- デザート盛り合わせ
1月20日(日曜日)
[ライヴ]
KA-JA with 杉本“Q”仁美
みの家(鶴見橋)
昨日につづいて萩の茶下車。みの家でめっちゃ久しぶりにカジャさんのライヴ。Qちゃんとのコラボを聴くのは初めてでしたが、いやァ、よかったわァ。席はカウンターの中央、カジャさんの真ん前50センチぐらいの超至近距離。唄が直撃する感じで、もうメロメロにされましたわよ。
[呑み喰い]
みの家にて
- 鶏肉の炒めたのん
- すき焼きみたいなん
- 出し巻き
1月19日(土曜日)
[ライヴ]
男気!! R&R
オールドグラフティ(萩ノ茶屋)
今日はオールドグラフティで男くさいというか汗くさいというか、とにかく熱い男たちのライヴでした。地元大阪の滝本恭三。佐世保から村田豪太。そして、豪太と同じ佐世保出身で、今は東京を拠点に活動してはる諸岡ケンジ。諸岡さんは超メジャーな人ですが、気さくなお兄さんって感じの人でした。熱かったぜ!
[呑み喰い]
オールドグラフティにて
- お好み焼き
1月16日(水曜日)
[映画]
青の稲妻
シネ・ヌーヴォ(九条)
今日は「中国映画の全貌2012-3」からジャ・ジャンクーの3作目と4作目を。まず『青の稲妻』。2002年の中国・日本・韓国・フランスの合作映画。ここで描かれるのは『一瞬の夢』から5年後の「リアル」です。主人公のふたりの青年は、ウディ・アレン以上に不器用なウディ・アレンみたい。モチロン金も名声も持ってないウディ・アレンなのですが。『パルプ・フィクション』からのサンプリングもまたモノ哀し。新しい形のノワール映画なのだと思います。
世界
シネ・ヌーヴォ(九条)
2004年、日本・フランス・中国の合作作品。前3作に比べて華やかそうに見えるのは、「北京を出ないで世界を回ろう」が売りのテーマパークが舞台だからでしょう。エッフェル塔やピラミッド、マンハッタンのビル街などが立ち並ぶって…… アレですわ、姫路の太陽公園をもっとド派手にしたようなテーマパークですわ。他にも、ところどころアニメが挟まれたりと、これまでのジャ・ジャンクー作品とは明らかに違う外見を持った映画なんですが、中身は一緒です。現在の中国のリアル。これで今回の中国映画特集における彼の初期作品4本をコンプリートしたわけで、これ以降の作品も観たいですねェ。どこかで上映してくれないかしら。
LOOPER ルーパー
なんばパークスシネマ(難波)
今年10本目にして、初の中国語圏以外の映画です。タイムスリップ物サイキック風味のSF映画。いろいろ「穴」が多いストーリーですが、「タイムトラベルの説明はややこしいんじゃ!」という監督の心情を代弁したかのようなブルース・ウィリスのセリフに免じて目をつぶりましょう(笑) まァ、アレですわ、SF設定はあくまでストーリーを動かすための手段にすぎず(あまり良い手だとは思えないけど)、ホントの主題は、30年後の自分がハゲ親父だということにショックを受けて人生の悟りを得るってことなんでしょうよ(爆)
1月14日(月曜日)
[ライヴ]
高津宮とんど祭〜木村充揮 青空ライブ
高津宮(谷九)
毎年恒例、高津さんの木村さんライヴ。今日は朝から大雨だったので「どうなん?」って感じでしたが、谷九に着いたら雨あがってて、ぶじ開催。下はヌカルミだらけで歩くのんナンギしたけど。
[呑み喰い]
ぶんちゃっ♪(千日前)
- 大山地鶏塩焼き
- 湯豆腐
- 玉子焼き
- 大根の皮のきんぴら
高津さんの帰りはコレも恒例、みんなでぶんちゃっ♪へ。17時の開店と同時に呑みはじめて、店を出たのが22時半。えらい呑んでしまいました(汗)
1月13日(日曜日)
[ライヴ]
李知承+芳賀まさひろ
Heaven HiLL(堂山)
今日はヘブンでガンちゃんとマー坊のライヴでした。この組み合わせを観させてもらうのは去年夏のジョークでのデビュー戦、暮れのみの家の周年ライヴにつづいて3度目ですが、息もピッタリで、初めて聴いたというひろっさんも大絶賛。カッコいいふたりです。
アンコールでゲスト登場! ……って、わたしです、すんません(汗) 来月のスーヤン追悼ライヴでサポートお願いしたら、ほな今日やってみようって急きょ決定。『ビールをちょうだい、よく冷えたのを』(『The Weight』の替え歌)を一緒に唄わせてもらいました。めっちゃ緊張したけど、めっちゃ気持ちヨカッタです。
1月12日(土曜日)
[映画]
紅いコーリャン
シネ・ヌーヴォ(九条)
今日は「中国映画の全貌2012-3」3連チャン。まず1本目は1987年のチャン・イーモウ初監督作。ビデオで観たことはあったけど劇場では初めて。冒頭の嫁入りシーンから中国風マジック・リアリズム炸裂で、ゾクゾクしまくりの90分でした。我が国ではもともと、日本軍の蛮行シーンの描写があることでこの映画を毛嫌いする人が多いようなのですが、原作者の莫言さんが昨年のノーベル文学賞で村上春樹ファンを失意のどん底に突き落としたことで、ますますアンチな輩が増えそうな気がします。これでますます『金陵十三釵』の日本公開が遠のくんやろなァ。
一瞬の夢
シネ・ヌーヴォ(九条)
1997年、ジャ・ジャンクーの長編デビュー作。初見(ってゆーか、ジャ・ジャンクー作品自体まったくの初見)。行き場のない若者の先の見えない日常が淡々と描かれるだけの映画なんですが、これが現在(って言っても15年前の作品ですが)の中国のリアルな一面なんやろなって思わせる、そんな映画でした。チャン・イーモウやチェン・カイコーなどのいわゆる「第五世代」と呼ばれる監督たちが、国家を利用して国家を批判する映画を撮っていたのに比べて、ジャ・ジャンクーの世代になると自分でお金を集めるってインディペンデントな形態なため製作規模も小さくなり、その反面、より現代中国の現在をリアル(なのでしょう、たぶん)に描くことができるんでしょうね。
プラットホーム
シネ・ヌーヴォ(九条)
2000年、ジャ・ジャンクーの2作目。日本・香港・フランスの合作映画。もちろん初見。『一瞬の夢』はある青年の1997年の「現在」を切り取った映画でしたが、こちらは1980年代後半からの10年あまりにわたる青春群像劇になってます。背景に流れる現実音楽の使い方がいいですね。たとえばラジオから聴こえるテレサ・テンや、ディスコでかかる『ジンギスカン』、主人公のひとりがロックバンドを作ったりと、音楽をキーポイントに時代を変遷させるとともに、登場人物たちの生き方のブレをも表現してるところが秀逸だと思います。
1月11日(金曜日)
[ライヴ]
シーガン山下+森俊樹+皇甫純圭
難波屋(釜ヶ崎)
- シーガン山下(唄とギター)
- 森俊樹(ギターとコーラス)
- 皇甫純圭(唄)
シーガン山下トリオ、難波屋では4度目のライヴですが、聴くたびにええ感じになってきてますね。難波屋のこのスペースにハマってるって感じ。今夜は皇甫さんの唄が多め。カッコよかった!
[呑み喰い]
難波屋にて
- 麻婆豆腐
- 鶏肉とピーマンのカレー炒め
- ホルモン炒め
1月8日(火曜日)
[映画]
最愛
シネマート心斎橋(アメリカ村)
「冬の香港傑作映画まつり」の残りの1本。注射器の使いまわしによるエイズ過に襲われた村が舞台なので、めっちゃクソ重いテーマが根底に横たわってるわけなんですが、ストーリー自体は寓話的に描かれるので、わりかしサラっと観れました。登場人物の造形も含めてクストリッツァの映画みたいな。それより萌えたのが「娘娘廟(ニャンニャンミャオ)」って村の名前だったりするんやけど(笑)
[呑み喰い]
ぶんちゃっ♪(千日前)
- 大山地鶏塩焼き
- 湯豆腐
1月5日(土曜日)
[映画]
狼たちのノクターン 夜想曲
シネマート心斎橋(アメリカ村)
昨年末からシネマートでやってる「2012−2013 冬の香港傑作映画まつり」の1本。強引なストーリー展開と力業の画づくりが大映テレビか70年代の角川映画みたいで、ちょっとノスタルジック(笑)な気分にさせられました。役者陣はみんな素晴らしかったですが、とくに女刑事役の人(名前がわからん)がかわいくってグッドでした。
大魔術師 Xのダブル・トリック
シネマート心斎橋(アメリカ村)
同じく「2012−2013 冬の香港傑作映画まつり」の1本。1920年代の北京を舞台にした娯楽作です。『狼のノクターン』が70年代角川映画なら、こちらは同じく70年代の東映時代劇を観てるようで、お正月に観るにはピッタリな感じ。主演は『レッド・クリフ』以来のトニー・レオンですが、あいかわらず男前でした。
[呑み喰い]
天縁(西心斎橋)
- 天津飯
えん(西心斎橋)
- イカ焼き
- 水餃子
1月3日(木曜日)
[ライヴ]
第43回 釜ヶ崎越冬斗争〜越冬まつり
三角公園(釜ヶ崎)
越冬斗争の最終日。1日、2日は起きるのが遅くて不参加。今日も夕方からちょこっとだけ。ヘンリーのバンド、釜のオッチャンたちにはメインのヘンリーよりルーシーちゃんの方が大人気でした(笑)
[呑み喰い]
難波屋(釜ヶ崎)
- ハムエッグ
みの家(鶴見橋)
- おでん
- 麻婆豆腐
菩南座(西心斎橋)
- チキンラーメン
New楽楽堂(宗右衛門町)
- 一杯呑み
越冬まつりのあとは西成→ミナミと不良水商売店のハシゴ。いやァ、よう食べた、よう呑んだ。
1月2日(水曜日)
[映画]
ロスト・イン・北京
シネ・ヌーヴォ(九条)
2013年の初映画は、昨年末からヌーヴォでやってる「中国映画の全貌2012-3」の1本。2007年の作品ですが日本では劇場初公開(DVDは出ているようです)。ひとことで言えば「現代中国の歪みを切り取ったブラック・コメディ」。もう少しわかりにくくで言えば「女性監督が撮った神代辰巳」って感じ。なんじゃそりゃ(笑) 細かく切り刻まれたカット割り、揺れ動くカメラ視点、フォーカスの不安定さなどの「気持ち悪さ」が「心地いい」映画でした。なんじゃそりゃ(爆)