みやこの祝春一番2006〜初日
4日連続でフル参戦してきました、祝春。出演者の方々のお名前やセットリストの不明な部分はボチボチ埋めてく予定です。
初日は午前10時半頃に到着。既にヒポポ大王をはじめとするヒポポ軍団の面々、ヨシムラ君やキダさん、一丸さんなどが来られてました。会場前で演奏してる人たち(ギター×3、ベース、アコーディオン)を観たり、会場内から漏れてくる武蔵野レビューのリハーサル中の音を聴いたりしてるうちに、いよいよ開場。
ザ・たこさん
- ザ・たこさん
- 山口しんじ(ギター)
- 安藤八主博(唄)
- ドンパッチ芝野(ドラム)
- 松田健(ベース)
- ナイスミドル
- 夫婦茶碗
今年のトップバッターはザ・たこさん。朝一からザ・たこさん。わたしは入場の列が途切れるまで入口前で待ってたため、1曲目の『ナイスミドル』はほとんど音だけしか聴けませんでした。お客さんはまだ少なく、その少ない人たちも席の確保で忙しいのか、アリーナで踊る人は皆無。たこさんは、サウス・トゥ・サウスの流れを汲む大阪ファンクの王道バンドとわたしは思ってるので、春一フリークにも受け容れられる要素は大きいはず。もうちょっと落ち着いた頃に出させてあげてほしかったなァ。
セイコ・ミッチェル
- ???
- アメリカの木
- ???
- ???
最初の出演者リストが発表されたとき、まったく知らない名前が一組だけあって、それがこのセイコ・ミッチェルでした。その正体は、夕凪の伊藤せい子さんのソロ・ユニット。他のメンバーは流動的らしく、この日はエレクトリックギュインズ、ラボリボルバー、幻喫茶ジュテームから各1名ずつ、それに夕凪のリズム隊を加えた6人編成。マンドリンとフィドルがいい感じでした。あまり大きな声では言えませんが、夕凪よりこっちの方が好きかも。
NOTALIN'S
- マリアンヌ
- 蛹化の女
- 天国の扉
『蛹化の女』は『パッヘルベルのカノン』に戸川純さんが詩をつけて歌ってた曲ですね。他の2曲もそれぞれジャックス、ディランのカヴァー曲。
桜川唯丸一座
- 桜川唯丸一座
- 桜川唯丸(口演)
- カオリーニョ藤原(ギター)
- 太田ピカリ(ドラム)
- 東ともみ(ベース)
- ???(キーボード)
- ???(太鼓)
- ???(合いの手)
- ???(合いの手)
- ???(合いの手)
- ???(合いの手)
- 江州音頭
お客さんはまだまだ少なく、アリーナで踊る人も数人程度でちょっと寂しかったです。これももうちょっと遅い時間にやってほしかったなァ。踊る輪の中には春一名物・岡本のオッチャンもいましたが、まだ壊れてませんでした(笑)
ヤスムロコウイチ
- ヤスムロコウイチ(唄とギター)
- ???
- ???
- ???
今日も好青年ぶりをアッピールしていた(ように思えた)ヤスムロさん。「京阪乗る人が”おけいはん”なら、東急乗る人は”おとうはん”ですか?」など、切れ味するどい(笑)ギャグも炸裂してました。
よしだよしこ
- よしだよしこ(唄とダルシマーとギター)
- 松田幸一(ブルースハープ)
- 西海孝(ギター)
- 中川イサト&武蔵野レビュー
- 中川イサト(コーラス)
- 竹田裕美子(ピアノとアコーディオン)
- 宮崎勝之(マンドリン)
- 古橋一晃(ギター)
- 河野俊二(ドラム)
- 河合徹三(ベース)
- 道ばたでおぼえた唄
- ア・シ・オ・ト
- 崩れ落ちるものを感じるかい
今年の祝春、最初のアリーナ観戦。28年ぶりの春一出演というよしこさん、シャキっとしたお姿が綺麗でした♥ 1曲目はダルシマー弾き語り、2曲目からギターに持ちかえ。渡さんのことを歌ったと思われる『ア・シ・オ・ト』はアリさんと西海さんがサポート。最後は中川イサト&武蔵野レビューも加わり(イサトさんはコーラスのみ!)、『オールド・ディキシー・ダウン』のカヴァーを。武蔵野レビューの面々はこのあと、出たり引っ込んだりを繰り返すことになります。
律とイサト
- 村上律(唄とバンジョー)
- 中川イサト(ギターと唄)
- 松田幸一(ブルースハープ)
- 武蔵野レビュー
- 竹田裕美子(ピアノとアコーディオン)
- 宮崎勝之(マンドリン)
- 古橋一晃(ギター)
- 河野俊二(ドラム)
- 河合徹三(ベース)
- ワゴンに乗れば
- 悲しいね
- だんらん
- あっけらかん
引き続きアリーナ観戦。1曲目は律とイサトで。2曲目はアリさんが加わって、3曲目から武蔵野レビューがバックに。祝春初日に聴いた曲の中で1曲だけ選ぶとしたら、このセットの『だんらん』で決まりでしょう。「♪ぼく自由ほっし」の部分が、なぜか「♪ボクチンほっし」と聞こえてしまい、必死で笑いを噛み殺していたことは秘密です(笑)
中川イサト+大塚まさじ+大西ユカリ
- 中川イサト(ギターとコーラス)
- 大塚まさじ(唄とギター)
- 大西ユカリ(唄)
- 武蔵野レビュー
- 竹田裕美子(ピアノとアコーディオン)
- 宮崎勝之(マンドリン)
- 古橋一晃(ギター)
- 河野俊二(ドラム)
- 河合徹三(ベース)
- よしだよしこ(コーラス)
- 佐野遊穂(コーラス)
- 佐藤良成(フィドル)
- 街暮し
- マリン・ブルー
初日を仕切るイサトさんと最終日を仕切ることになるまさじさんにユカリちゃんが加わって、西岡恭蔵さんの『街暮し』。2曲目はイサト+ユカリ+武蔵野レビューで坂庭省悟さんの『マリン・ブルー』。よしだよしこさんとハンバート ハンバートの二人も参加。ユカリちゃんは、そろそろ壊れはじめていた岡本のオッチャンを「ポロシャツをジャージにインしております」と実況してました(笑)
松田幸一
- 子象の行進
- ミケランジェロ
- みつばちのダンス
- オレンジ・ブロッサム・スペシャル
アリさんメインのステージを生で観るのは、たぶん初めて。芝生席に寝転がって、青空を見上げながら聴いてました。最後の『オレンジ・ブロッサム・スペシャル』はちょっとポール・バターフィールドっぽくてカッコよかったです。
佐藤GWAN博
- 青空
- ブラザー軒
- ほんの小さな歌
- ???
ここからは最後までアリーナ居座り。今年はアリーナに小さな舞台が設えてあり、そこにもたれながら座ってられるので、ヒジョーに楽なのでした。この小舞台は2日目以降、演奏や演説に使われることになるのですが、この日は岡本のオッチャンがベッドとして使ってました(笑)
それはさておき、遠くから観ても、間近で観ても、GWANさんの唄は心に染みます。特に、「渡に」とボソっと呟いて歌いはじめた『ブラザー軒』はホンマよかった。身体が震えました。1曲ごとに楽器を持ちかえてサポートする順平さんも素敵でしたよ。
青木ともこ
- ???
- Gコード・ソング
- 空は不機嫌
- 生きているりんご
なんか、年々若返ってるような気がするともこさん。それが証拠に、『グッバイ・ザ・ディラン II』に載ってる30年前のともこさんより、今のともこさんの方が確実に若く見えます。ともこさんも銀次さんも1曲ごとに楽器を持ちかえられてました(アコギは二人で使いまわし)。途中からイサトさんも参加。
林亭
- 林亭
- 佐久間順平(唄とギター)
- 大江田信(唄とギター)
- 夜だから
- 名古屋まで12キロ
- ???
- 夜行列車のブルース
風太さんが「奇跡の復活」と紹介して、この日の最大のお目当て・林亭が登場。大江田さんは最初かなり緊張されてたようですが、曲が進むにつれてどんどんいい感じになってってるように思えました。佐久間さんが途中で「林ヒロシ(小林政広)君、来てますか?」と客席に呼びかけてました。林さんは映画『バッシング』の仕事で大阪に滞在してるのだとか。……でも、残念ながら林さんは登場せず、でした。
中川イサト&武蔵野レビュー
- 中川イサト&武蔵野レビュー
- 中川イサト(ギターと唄)
- 竹田裕美子(ピアノとアコーディオン)
- 宮崎勝之(マンドリン)
- 古橋一晃(ギター)
- 河野俊二(ドラム)
- 河合徹三(ベース)
- 村上律(スティールギターとバンジョー)
- よしだよしこ(コーラス)
- 佐野遊穂(コーラス)
- 吉祥寺1972
- The Weight
- あの日の風
- 泣きたいほど寂しいよ
- 生活の柄
ここまでも出まくってたイサト師匠と武蔵野レビューの、ようやくメイン・ステージ。レギュラー・メンバーの大庭珍太さんの代わりに河合徹三さんが参加されてました。村上律さんはメンバーじゃないけど、今回のツアー(この祝春が最終日)を一緒に回っていたそうです。『泣きたいほど寂しいよ』はハンク・ウィリアムズのカヴァー。最後の『生活の柄』ではよしだよしこさんと遊穂ちゃんも参加(よしこさんは『泣きたいほど〜』から出てたかも)。
シバ
- ヘイヘイ・ブルース
- ???
- もしも
- 愛の国道20号線
- 謎の電車
途中で「一緒にやってくれる人、いませんか?」と呼びかけてましたが、誰も出てこないので、けっきょく最後まで一人で歌いきって引っ込みました。……と思ったら、すぐに他のミュージシャンの方たちと出てきて、1曲。結果的にアンコールに応えるような形になりました。みんな、いい人たちやなァ。
小坂忠 & Ma-San Supper Session
- 小坂忠(唄とギター)
- 山本MA-SAN正明(ベース)
- 仲豊夫(ギター)
- 長田TACO和承(スティールギター)
- ???(ピアノ)
- 庭はぽかぽか
- ほうろう
- 機関車
- He Comes With The Glory
- I Believe In You
- セイリング
去年の春一レポで「庭はポカポカも聴きたかった」って書いたのですが、その願いが通じました。来年は『しらけちまうぜ』をお願いします(笑) 忠さんはギターの弦を切っちゃうほどの熱演。そのせいか、アンコールではギターを持たず、ハンドマイクで『セイリング』を歌ってくれました。
小谷美紗子
- 小谷美紗子(唄とピアノ)
- 自分
- STAY
- 生けどりの花
- 街灯の下で
- 嘆きの雪
初日のトリは、ちっちゃいねえちゃん(笑) もうデビューして10年になるんだそうです。で、美紗子ちゃんの日記によると、春一出演も10回目とか。つまり、デビューしてから毎年出てるってことになりますね。う〜ん、スゴイねーちゃんや(笑) この日は時間的に余裕があったのか、シバさん、小坂忠さんに続いて、美紗子ちゃんもアンコールに応えてくれました。アンコール用の曲を用意してなかったということで、「歌いなれた」デビュー曲の『嘆きの雪』を。
今年は絶対に18時半までには終わらせる、と聞いてたのですが、公約どおり初日は18時20分頃に終了。しかも、上に書いたように最後の3組がアンコールに応えてこの時間ですから、進行は例年以上にスムーズだったようですね。
時間に厳しくなったのは、やはり周辺住民の方への配慮からだそうです。この日、会場内でフジコさんとノリコさんが売り歩いていた『雲遊天下〜祝春一番2006増刊号』によると、最大音量も今年から90dB → 80dBに変えられたそうです。それと、楽屋内で火を使うことができなくなり、ケータリングは炊飯器で炊いたオニギリ程度のものしか出せなくなったとか、同じく楽屋内は全面禁煙になったとか、いろんな面で規制が厳しくなったということも聞きました(情報元:ひろっさん)。この分だと、大阪城の野音みたいに、会場全体が禁煙になったり、アルコール類の販売・持ち込みが禁止になったりするかもしれませんね。う〜ん、これはちょっと(ってゆーか、だいぶ)困るぞ。