みやこの春一番2005〜最終日
ついに最終日。この日はなんと午前6時半に目が醒めました。ふだんなら二度寝するところなんですが、なんかワクワクして寝れませんでした。……やっぱり子供や(笑)
電車が新大阪を過ぎた辺りで同じ車内に宮里夫妻を発見。昨日といい今日といい、ちっちゃいのにすぐに見つかる宮里ひろし(笑) 音楽堂の前にはこの日もやっぱり長蛇の列ができてました。その中には、おかたいすけ君の顔も。やっぱり来たんや、おか君。
この日の衣装は金色のチェニックブラウス。これが後に、えらい値打ちモンになったりします(山下洋輔トリオの項、参照)。この日も麦藁帽を被ってました。
佐久間順平+福岡風太+キスミワコ
- フィドルのメドレー
- キラキラ星
- a little wish
入場待ちの間、心地よいフィドルの音がずっと聴こえてました。フォークの名曲をメドレーで弾いてらしたようです(『生活の柄』だけ聴きとれました)。会場に入ってステージに目をやると、順平さんと風太さんのお姿が。風太さんも白いフィドルを持ってました。で、ふたりで『キラキラ星』を合奏。風太さんと入れ替わりに出てきたキスミワコちゃん、この日のイメージは「クラゲ」だったそうです(笑) 1曲だけなのは、ちょっと寂しかったなァ。
三宅伸治
- Happy Day
- Free Time
- ベートーベンをぶっとばせ
早くも伸ちゃん登場。飛田さんがゲストで出てきたので、わたしも早くもアリーナへ。伸ちゃん、高木さんとのトリプル・ギターは、渋カッコよかった。最後は去年と同様、肩車で客席練り歩きパフォーマンスも見せてくれました。
トレスアミーゴス
- Happiness
- クレイジー・ラブ
- パープル・レイン
- IKO IKO
2日はプチバッドと新世界のゲスト、4日はマリちゃんバンド、春一お休みの3日には勉強トリオまでこなしてた石やん。よう働くオッサンや(笑) しかも、昨日はトリで、今日は午前中の出番。ホンマ、よう働くオッサンや(大笑) 『クレイジー・ラブ』はいつもの「昼からヴァン・モリソン」のMCがなかったんで、ちょっと寂しかった。ちょうどお昼時で絶妙のタイミングやったのにね(爆) 最後の『IKO IKO』はマック清水さんと三宅伸ちゃんも参加。
押尾コータロー
- 翼〜you are the HERO〜
- 六甲おろし
- Pushing Tail
- HARD RAIN
春一会場でもわたしとの兄弟疑惑が沸わきあがってた押尾クン(笑) ゲスト1号は働き者の石やん。『六甲おろし』のイントロで石やんを迎える押尾クン。冗談のつもりやったんやろけど、石やんにその冗談が通じるハズもなく、1曲丸々演奏するハメに(笑) 本チャンの『pushing tale』は石やんが押尾クンのために作った曲だそうで、直訳すると「押尾」(笑) 最後はゲスト2号の岳さんと。
for GHOST(桑原延享+あぶらなぶり)
- 桑原延享(詩の朗読とトランペット)
- あぶらなぶり
- 川崎知(サックス)
- 蛯原幹生(ドラム)
- オニィ(パーカッション)
- NIMA(ダンス)
- 兵士の祈り
- for GHOST
去年は”DEEP COUNT”として出演した桑原さん。今年はアベちゃんから『for GHOST』って曲に詩を付けろと命じられての出演になったそうです。その前の『兵士の祈り』は中島らも・作。
三上寛
- 三上寛(ギター弾き語り)
- 美術館
30年ぶりの春一出演。前日のなぎらさんのところで書いた、わたしが生まれて初めて観たライヴの2番目に出てきたのが三上寛さんでした。トップバッターはムーンライダースだったので、この人は「わたしが初めて生で観たフォーク・シンガー」だったことになります。そのライヴから二十数年ぶりに観た生の三上寛。この人もほとんど変わってませんでした(笑)
山下洋輔トリオ+黒田征太郎+麿赤兒
- キアズマ
- ミナのセカンドテーマ
伝説の山下洋輔トリオ再結成。これだけでもジューブンすぎるほど凄いのに、その横では演奏に合わせて黒田征太郎が芸術してるし、白塗りの麿赤兒が暗黒舞踏してるし。なんかモノスゴイもん観させてもらいましたわ。ちょうど黒征さんが芸術してる真ん前でかぶりついてたので、飛んできたペンキでわたしの衣装も芸術に(笑) このチェニックは絶対クリーニングに出しません!(爆)
笑福亭福笑
- 笑福亭福笑(落語)
- 葬儀屋
山下洋輔トリオを前座に登場した福笑師匠。こんな場でもお客さんをしっかり掴んでました。姫松園とか天王寺の頃の春一で屋台出してたときの話なんかにはあえて触れず、きっちり落語を一席やるところが福笑師らしい。しかも、出してきたネタが『葬儀屋』って。ロックしてるで、福笑!!
桜川唯丸一座
- 桜川唯丸
- カオリーニョ藤原(ギター)
- あのゆかり(唄)
- 太田ピカリ(ドラム)
- 江州音頭
音頭タイム1回戦。唯丸さんよりも、アリーナでなんか不思議な踊りを踊ってはるちっちゃい女の人が印象に残りました(2回戦の河内音頭のときも踊ってはりました)。
天野SHO
- 天野SHO(ベース弾き語り)
- Long Train Running
- Get Back
これまで、爆音バンドのベーシストとしてのSHOさんしか観たことなかったので、弾き語りのSHOさんはめっちゃ新鮮に思えました。1曲目のSEの波の音が気持ちよかった〜。
ジョニー吉長
チラシに載ってなかったんでビックリしました。後半、客席でくつろいでたマリちゃんが有山な人に引っ張られてステージに上がったので、わたしもアリーナへ急行。最後、メンバーが一人ずつ引っ込んでいくのがカッコよかった。
アーリー・タイムス・ストリングス・バンド
- アーリー・タイムス・ストリングス・バンド
- 今井忍(ギター)
- 竹田裕美子(アコーデオン)
- 松田幸一(ブルースハープとギター)
- 村上律(バンジョー)
- 渡辺勝(ピアノ)
- 田中章弘(ベース)
- 林敏明(ドラム)
- シバ(ブルースハープ)
- かわいいあの娘
- 花から人へ 人から花へ
- 灼熱砂漠
- あなたの船
律さん、ノリノリでした。キンちゃんも素敵やったなァ。「日本一明るい所が似合わないミュージシャン」である勝さんの日記によると、春一のピアノの鍵盤は重いのだそうです。
宮里ひろし
- がじゅまるの木の下で
- 鉱夫の祈り
- へろへろ
まさか、春一の舞台でも「ヒロシです」をやるとは思わんかった(笑) 「今日、家を出るときギターを忘れました」は事実です(朝、電車の中でたゑちゃんがチクってくれました)。「持ち時間が少なくて3曲しかできないんですが、渡さんの歌をどうしても1曲やりたいんです」と言って『鉱夫の祈り』。MCのときから既に涙声で、演奏に入ったらところどころ声が詰まりかけていました。でも、最後までなんとか乗り切れたので一安心。このへん、子供の学芸会を見守る保護者の心境でした(笑) 最後は木村さん、ソネさんが加わって『へろへろ』。わたしも「へろへろコーラス団」の一員として春一デビューを飾りました(照れ笑い)
山中一平と河内オンドリャーズ
- 山中一平と河内オンドリャーズ
- 山中一平(口演)
- ベーカー土居(ドラム)
- 渡辺サトル(シンセサイザーとピアノ)
- 武井努(サックス)
- 生駒竜也(ギター)
- 足立安隆(ギターとバイオリン)
- 森巧美(ベース)
- 虹友美(三味線)
- 赤江真理子(太鼓)
- 生駒尚子(お囃子)
- 生駒尚子(石田貴子)
- 河内の次郎長
- 恨五百年(ハンオベンニョン)
- 神崎与五郎東下り
音頭タイム2回戦。河内音頭が始まると、石やんとユカリちゃんが踊りながら客席からアリーナへ。この二人、さすが河内人だけあって、踊りも見事。一方、田川律さんの踊りは、倒れられるんちゃうかとちょっとハラハラ(笑)
青木ともこ+伊藤銀次
- 青木ともこ(唄とギターとピアノ)
- 伊藤銀次(ギター)
- 心のままに
- わたしの自転車
”ごまのはえ”時代から春一には馴染みの銀次さん。ともこさんも天王寺の頃から出てるねんなァ。年齢不詳な人です(笑)
キャプテン稲葉と唐津の海賊
- キャプテン稲葉と唐津の海賊
- 稲葉浩(唄とギター)
- ベトコン吉村(ギター)
- カットシ(ギター)
- ヌックン(ベース)
- 山口ノリヤ(ドラム)
初めて観ました。もっとフォークな人たちやと思ってたんですが、なかなかストレートなロックをやってました。春一には何度も出てるのに、いつも道に迷うそうです。ちゃんと九州まで帰れたのかしら?(笑)
中川イサトと渡の子供たち
- 中川イサト(ギターと唄)
- 田中章弘(ベース)
- 林敏明(ドラム)
- 竹田裕美子(アコーデオンとピアノ)
- 伊藤銀次(ギター)
- いとうたかお(コーラス)
- 佐久間順平(フィドル)
- 松田幸一(ブルースハープ)
- 渡辺勝(ピアノ)
- 村上律(バンジョー)
- 大塚まさじ(コーラス)
- 豊田勇造(コーラス)
- 押尾コータロー(ギター)
- 青木ともこ(コーラス)
- 有山じゅんじ(唄)
- Willin'
- The Weight
- その気になれば
- 生活の柄
- グッドナイト・アイリーン
今年の大トリは、珍しくバンド編成のイサト師匠。メンバーは田中さん、林さん、キンちゃん、それに銀次さん。リトル・フィートやザ・バンドのカヴァーをやって、最後は残ってた人たちをステージに呼び、みんなで『その気になれば』で締め。
イサトさんたちはいったん引っ込みかけたんですが、客席からは拍手鳴りやまず。ふたたび全員がステージへ。さっきはいなかった渡辺勝さんも出てきてピアノの前に座りました(他にも増えた人いたかも)。アンコールは『生活の柄』。そして本当に最後の最後は『グッドナイト・アイリーン』。ここでは有山な人も参加(客席で酔っ払ってたのに猛ダッシュで駆けつけたそうです)。会場全体がひとつになっての大合唱は、ホンマ感動的でした。
福岡風太と阿部登
1971年から数えて、ちょうど「20個目」(by 福岡風太)の春一番。本当に今年で終わっちゃうんでしょうか? 多くの出演者の方が「来年もやってほしい」と言ってました。「来年もやるよ」と言い切ってた人もいました。「どうせ一人また一人と減っていくんだから、みんないなくなるまで続けましょうよ」みたいなこと言うてたんは加川良さんやったかな?
わたしも、初日に来てた SAKAZUKI のシゲさんと「来年からはわたしらで会場押さえて続けよか」なんて無責任なこと話してたりしました。そんときゃ「春一」って名前を使うのは畏れ多いので「今イチ」とかって名前にして(笑)
精神的、肉体的なキツさが春一に幕を引く理由だそうですが、風太さんは春一期間中に放送されたテレビのニュースで「終わるかどうか、そんなことわからへん。誰もわからへん。そやから面白いのとちゃうかな」とコメントされたそうです。また、アベちゃんの「春一番に代わる新たな形のイベントも模索している」ってな発言が載った新聞記事もあったとか。
たぶん、誰よりもまた春一を観たいと思ってるのは風太さんとアベちゃんなのだと思います。そやかて、春一番は風太さんの「こんなコンサートを観たい」って思いから始まったんやから。来年は無理でも再来年には、それでも無理なら何年後かには、かならず春一番は戻ってくるハズです。
最終日は8時ちょっと前ぐらいに終わりました。帰りは例によって”Heaven HiLL”へ。宮里さんのステージ・パスを記念に頂きました。次の春一番には、このパスぶらさげて参加します(笑)
とにもかくにも、今年の春一番は終わりました。初日は雨、2日目以降は突き刺さるような陽射しの中、それでもホントに気持ちのいい4日間を過ごすことができました。
スタッフの皆さん、出演者の方々、そして会場で同じ時間を過ごしたすべての人に、