google のロゴの画像です。

この画像をクリックするとホームへ戻ります。

この画像をクリックするとホームへ戻ります。

以下のテキストには”ネタバレ”を含んでいます。閲覧にはご注意ください。

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃の画像です。

ここをツッコめ! GMK

最初に申し上げておきますが、わたしはこの『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(以下、GMK)って映画が大好きです。以下のテキストを読まれた方は、「好きな割にボロクソ言うてんちゃうのん!」と思われるでしょうが、それもひとつの”愛”だってことを理解していただきたいと思うちょります。

特撮映画の場合、どんなによくできていても、必ずどこかに"スキ"があるもんで、その"スキ"を見つけてツッコミ入れることも特撮映画を観る楽しみのひとつだったりするんですよ。で、この映画もまた、ツッコミどころが満載なワケです。そんなわけで、まずは、「これは変やぞ、GMK」ってところを突っついてみます。

繰り返しますが、これは”愛”なんですよ、”あ・い”

▲ Page Top

なぜに"防衛軍"?

この『GMK』には自衛隊が登場しません。なぜかというと、この映画は"自衛隊"ではなく"防衛軍"という軍隊が存在するパラレルな日本を舞台にしてるからです。陸海空の自衛隊はそれぞれ防衛陸軍・防衛海軍・防衛空軍に置き換えられています(防衛宇宙軍は存在しないようです ^^;)。自衛隊が創設されたのは1954年。これは『ゴジラ』の第1作目が製作・公開された年でもあります。その『ゴジラ』には、自衛隊じゃなく"防衛隊"という名の組織が登場しています。初めて東京に上陸したゴジラを迎え撃ったのは、自衛隊ではなく防衛隊だったのです。

今回の作品は、その第1作目から地続きの歴史という設定になっています。第1作目の約半年後に封切られた『ゴジラの逆襲』以降の作品は無かったこととして話は進められます(唯一、USAゴジラの話が絡んでくるんですが、ソレについてはまた後でツッコミます)。このことについては珍しいことではありません。1984年の『ゴジラ』の際にもリセットは行われてますし、最近の2作『ゴジラ2000』と『ゴジラ×メガギラス』も同様の設定になってましたし。

今回の監督であり基本プロットの作者でもある金子修介は、1954年のゴジラを迎え撃った防衛"隊"を防衛"軍"に発展させ、その設定をそのまま戦後日本の軍備の歴史と置き換えようと試みました。ようするに、金子監督は"軍隊を持つ現在(21世紀初頭)の日本"を描きたかったようなんですが、その理由は何なんでしょうか?

ほとんどの日本人(いや、日本人に限らんか)は「自衛隊は軍隊である」と認識していると思いますし、それは金子監督とて同じでしょう。平成版『ガメラ』3部作で、怪獣対自衛隊の攻防戦をこれまでにない緻密さで作り上げた金子監督をして、防衛軍にこだわった理由とは?

その答えは映画を観るだけでは見つかりません。金子監督がプロデューサーの富山省吾に最初に示したプロットでは、海底軍艦"轟天"とメーサー殺獣光線車が登場することになっていたそうです。海底軍艦はそのものズバリ『海底軍艦』、メーサー光線車は『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』に登場した、いわゆる"超兵器"と呼ばれるモノの中でも特に人気の高い双璧といえるモノです。

超兵器を出したい→でも、自衛隊じゃ無理なんじゃないの?→だったら架空の軍事組織を作ればいいじゃん→そういや、1作目の『ゴジラ』には防衛隊が出ていたな→よし、そいつを発展させよう(^o^)

おそらく、そんなところから防衛軍という発想が出てきたのでしょう。しかし、この案は、「怪獣が4頭も出てる上に超兵器まで出したら話が分散しすぎる」という意見の富山プロデューサーに却下されました。それなら、轟天やメーサー光線車が設定上から消えた時点で、防衛軍である必要も無くなったのではないでしょうか。

完成作品には、現実には存在しない軍備としてドリルミサイルが登場しますが、アレなら自衛隊が装備していても納得できるぐらいの兵器だったと思いますし。ってゆーか、そもそもドリルミサイルは岩盤事故などの対策用に開発されたモノで、純粋な兵器ではないワケだし(実際に完成作でも、埋没したトンネル内の人を救出するのに使われます)。少なくとも、前作『ゴジラ×メガギラス』に出てきたブラックホール砲よりは現実的でしょ(笑)

映画の冒頭で、防衛軍の立花准将(宇崎竜童)は、若い防衛隊の軍人たちに、50年前のゴジラ迎撃戦が防衛軍にとって唯一の実戦だったことを語ります。また、終盤近くには「実戦無きことが誇りでした」ってセリフもあったりします(”防人”なんて言葉も出てきたり)。ハッキリと軍隊であることを認めてるのに、一度も戦渦に巻き込まれなかったとは、不自然すぎますよね。自衛隊ですら海外派兵の実績があるというのに。

金子監督は"軍隊"ではなく"軍人"を描きたかったのかもしれません。上にも書いたように、ほとんどの人は"自衛隊=軍隊"だと考えてるでしょうが、”自衛隊員=軍人”とまで考えてる人は、じつはあまり多くないんじゃないでしょうか。正直、わたしもそう思ってますし、ひょっとすると金子監督も同じ考えなのかも。

あとでツッコミますが、今回のゴジラは太平洋戦争で散った(散らされた?)英霊たちの怨念が作り上げた(のかもしれない)モノなのだから、それを鎮めるには軍人でなくてはいけないって思いがあり、それが故に、超兵器登場案がボツった後でも、”防衛軍”をそのまま使ったっていうのが実情なんだと思うんですが。

▲ Page Top

海底軍艦対ゴジラ

金子監督と自衛隊といえば憲法9条を抜きにして語れない面があるんですが(笑)、それを語っちゃうとただでさえ長くなりそうなこのテキストがますます長くなっちゃうんで割愛します。と言いながら話は脱線するんですけど(汗)、見たかったなァ、ゴジラと轟天が対決するところ。最初のプロットでは、ゴジラを最初に発見するのが轟天で、最後の横浜決戦では轟天を旗艦とする連合艦隊がゴジラを攻撃する展開になっていたそうな。おそらくドリルミサイルは轟天の名残りなのでしょう(轟天の先っぽのドリル部分だけがミサイルとして残ったとは、想像し過ぎ?)。

「轟天号はただいまよりゴジラ殲滅のため出撃します!」

  • サっと敬礼する神宮寺大佐!(演じるは軍服着せたら日本一の永島敏行かマイク水野で ^^;)
  • 各々の持ち場に散らばる轟天建武隊!
  • 秘密ドッグの注水から轟天が水面上に浮かび上がるまでをワンカットで描く驚異の特撮!
  • 劇場内でフラッシュ焚きまくる特ヲタ!(爆)

ううん、マジで見たいぞ、そんなシーン(最後のは除く ^^;)。萌えるやろな〜

▲ Page Top

ゴジラがおんねん(^^;)

『GMK』において、特撮ファンをもっとも惑わせたであろう設定が、これ。前章でもチラっと触れた、太平洋戦争で散った英霊たちの怨念がゴジラを甦らせ、日本を襲わせたって説。これは、謎の老人(天本英世)が、立花准将の娘でCS放送のキャスターやってる由里(新山千春)に示唆するだけで、科学的な解明なんかは一切されません。まともに考えりゃボケ老人の戯言ですんじゃう話なのに、立花父娘はそれを信じて逆に脹らませる始末。

平和ボケで戦争のことなんか忘れちゃってる日本人に警鐘を鳴らすために甦ったんですと!

去年(2001年)の今頃、この映画の基本プロットが"怨念ゴジラVS護国聖獣"って聞いたときは、正直言ってヘナヘナ感が全身を包んだもんでした。怪獣映画が大好きな人ならご存じでしょうが、"ゴジラ=怨念"説自体は、金子監督のオリジナルな発想ではありません。川本三郎氏は遙か以前から"ゴジラ=怨念"説を唱えてましたし、それを踏まえた形で赤坂憲雄氏は「ゴジラはなぜ皇居を踏まないか」という論考を発表したりもしています。

それらの論法にハマった人も多いと思いますが(ワシや、ワシや)、あくまでそれは頭の中での思考ゲームとしてのおもしろさであり、実際に映像化しておもしろいモノになるかというと……ちょっと疑問符が付いちゃいますよね。やるならやるで、アヤフヤなものじゃなく、もっとハッキリとそのへんを打ち出しておけば逆に何とかなっていたのかもしれませんが、あまりにも中途半端すぎたんじゃないの?

例えば、ゴジラの足下を兵隊たちの霊が一緒に進撃してるとか(小笑)、東京を蹂躙したゴジラが皇居前まできて一瞬直立不動になってから急に向きを変えて皇居を破壊せずに去っていくとか(中笑)、ゴジラの正体を知った轟天の神宮寺大佐がゴジラへの攻撃を躊躇する場面があったりとか(大笑)

かつて太平洋上で共に戦い散っていった英霊たちの怨念がゴジラの体内に宿っていることを感じ取った神宮寺、ボーゼンとした表情でひと言、

「こ、これは俺だ!」

すいません、また妄想入ってしまいました(爆)

話は戻りますが、金子監督はゴジラが現れることの理由付けが欲しかったんでしょうか? 怪獣シミュレーション映画として、平成ガメラ3部作で、怪獣が現れたまっとうな理由(?)を描いた金子監督は、やはりゴジラにも同じことを求め、その結果が、"怨念ゴジラ"であり、"護国聖獣"であったのだと。

でもねェ、ホントにそんなものが必要なのかしら?

そこに拘ることでリアルさを出したいって気持ちは、平成ガメラの設定に萌えまくったわたしにはよくわかります。でもね、それもこれも物語の中にピタっとハマるから燃えることができるんであって、今回の作品のように不完全燃焼のまま話が宙に浮いちゃうと、かえって腰が引けちゃうんですよね。そこをうまく説明しきれないのなら、理由なんて何も付けない方がいいと思うんです。

ゴジラに出自なんて必要ないやん!

人智を超えた生物、それじゃぁアカンのかえ?

▲ Page Top

『GMK』と『怪獣学・入門』

ここでまた話は脱線するんですけど(笑)、前章で触れた赤坂憲雄氏の論考は、『STUDIO VOICE』誌で発表され、後に『映画宝島/怪獣学・入門』に転載されたモノです。わたしは『怪獣学・入門』の方で初めてこの論考に触れましたが、同書には次のようなコンテンツが並んでいます。

  • ゴジラは、なぜ皇居を踏めないか?(赤坂憲雄)
  • ゴジラは、なぜ「南」から来るのか?(長山靖生)
  • バランとラドンは、なぜ滅ぼされるか?(赤坂憲雄)
  • 蛮神殺しの系譜(東雅夫)

このコンテンツを眺めてみて、どう思います? これって『GMK』そのものだとは思いませんか?

英霊の怨念を背負ったゴジラは南洋(グァム近海)で最初に姿を現し、小笠原経由で日本に上陸します。皇居を踏めないのは日本兵の怨霊が憑いてるから。バラン、ラドンの話と蛮神殺しの話(これって、根は同じ話です)は、護国聖獣につながってくるし。

自ら大の怪獣映画ファンだと公言する金子監督のことだから、きっと同書も読んでるに違いありません。あ、別にネタをパクったとかって言ってるわけじゃないですよ。金子監督が、同書からインスピレーションを得て、『GMK』のプロットを考えだすときのヒントにしたんじゃないかって、そう思うわけです、ハイ。実際、『GMK』だけじゃなく、90年代後半に作られたガメラ、ウルトラマン、仮面ライダーなどは、全部なにがしかの影響を同書から受けてると思うんで、ハイ。

1992年に出版された『怪獣学・入門』は、のちに『映画秘宝』を世に出すウェイン町山氏が手がけてるだけあって、上記に掲げたモノ以外にもヒジョーに中身の濃い(濃すぎる?)コンテンツが並んだ名著です。なにしろ、前書きからして、”『ウルトラマン研究序説』を焼き捨てろ!”なんて素敵な煽り文で始まってるぐらいですから(笑) まだお読みになっていない方は、ぜひ読んでみてください。

▲ Page Top

護国聖獣って言われても…

さて、今回のゴジラは、3頭の怪獣と戦います。この3対1って図式は、『三大怪獣・地球最大の決戦』と同じですね。『三大怪獣』は、ゴジラ、ラドン、モスラが力を合わせて(笑)、キングギドラと戦うってお話ですが、そのキングギドラをゴジラに置き換えたのが今回の『GMK』ってわけですね。

ゴジラの暴威から3大怪獣が日本を守る!

この設定に腰を抜かした人も、やっぱり多かったと思われます(ワシや、ワシや)。でも、その3大怪獣が、バラン、バラゴン、アンギラス、って聞いて大いに期待した人も少なくなかったハズです(ワシや、ワシや)。

ところが…

その3頭じゃあまりにも地味すぎて客が入らんやろってんで、モスラ、キングギドラに差し替えられちゃったんですよねェ、あっさりと。バラゴンだけ残ったのは、すでに着ぐるみの製作に取りかかっていたからなんだそうで……

この、製作直前の怪獣側キャスト変更について、金子監督はけっこういろんなところでグチをこぼしてます。そりゃ、そうだわ。そのためにストーリーの変更を余儀なくされるわけだし、それ以上に特撮ファンから大バッシングを受けること必至なキャスト変更ですからね。ある意味、どっかの国の外務大臣更迭騒動より大変なことだったかも(笑)

火を吐く赤い地底怪獣バラゴン。

黄金色に輝く(!)氷結怪獣アンギラス(背中のトゲトゲを氷柱にするって案もあったらしい)。

その2頭が発する温度差が風を呼び、飛翔する白い怪獣バラン。

って、あなた、こんなシーンを観たくない特撮ファンがいますか? いや、いるワケない! このシーンと、轟天出撃シーンがあれば、入場料10000円でも観に行くぞ、ワシは! 今からでも作り直せ!

……あ、すいません、ちょっとコーフンしちゃいました(笑)

話を戻しますが、護国聖獣とは劇中、「古来より日本に棲息し、古代人に鎮められた後は神として奉られた怪獣」であると定義されています。それにモスラやキングギドラを当てはめるのは、ちと無理がありすぎるんでないかい?

キングギドラといえば、金星を一夜で滅ぼした最強の宇宙怪獣のハズなのに。モスラはモスラで、平和の島インファントの守り神だったハズなのに。『GMK』では、バラゴンと共に古来から日本に棲む怪獣ってことにされてしまってるんです。

バラン・バラゴン・アンギラスを知らない人はたくさんいるでしょうが、モスラやキングギドラを知らない人はあまりいないでしょう。最近でも繰り返しスクリーンに登場してるし、いわばゴジラに次ぐスター怪獣なわけです。いくら『ゴジラの逆襲』以降の作品が無かったことになってる世界観の上で成立している物語とはいえ、そんな大スターのキャラクターを変更するのはイカガナモノか。

これについての富山プロデューサーの答弁。「俳優は作品ごとに役柄を変えるでしょ。それと同じことです」……って、なにわけのわからんこと言うとんねん! そうツッコんだ怪獣映画ファンは、全国で推定500万人ぐらいはいたと思われます(爆) だって、『必殺!』シリーズの新作に、藤田まことが中村主水以外の役で出てきたらイヤでしょ? それと同じことでしょうが(ちょっと違うか?)

▲ Page Top

次回作は『ゴジラ対?』

ここで例によって話は脱線するんですが(またかい!)、怪獣キャストの変更は新たな憶測を生み出す好材料になりました。日本史や中国史が好きな人なら、"護国聖獣"と聞くと、四方を守るとされる聖獣を思い起こすことでしょう。すなわち、西の白虎、南の朱雀、東の青龍、北の玄武、の”四聖獣”です。そのうち、白虎・朱雀・青龍はそれぞれ、バラゴン・モスラ・ギドラにピタリと当てはまっちゃうんですよね、これが。

新潟(西)から出現したバラゴン(四つ足=白虎)、鹿児島(南)で孵化したモスラ(飛翔怪獣=朱雀)、そして富士の樹海(東)で蘇ったギドラ(そのまんま、青龍)。……となると、残った玄武はどーなるの? 『GMK』は、ゴジラが甦るかもしれないってことを示唆して終わりますが、もし続きがあるとしたら、ゴジラの次なる相手は”玄武”のような怪獣なのでしょうか?

玄武といえば、”亀”のような姿とされています。

北方を守る亀のような怪物……

わたしたちは、北極生まれの亀によく似た怪獣を知っています(笑)

怪獣映画ファンが待ち望んでいた夢の対決が、ついに実現するんでしょうか? ……せえへんやろなァ(苦笑)

▲ Page Top

その他もろもろ、まとめてツッコミ

ここまでいろいろとツッコんできましたが、『GMK』にはまだまだ多くのツッコミどころが残っています。

例えば……

木下ほうか?
バラゴンの犠牲になる暴走族のリーダー役を木下ほうかが演じてますが、彼は井筒和幸監督の『ガキ帝国』で悪ガキの一員として銀幕デビューを飾った役者さんです。あれから20年……いまだに同じような役やっとんのか、木下!
ちなみに彼は5年ほど前、同じ井筒監督の『岸和田少年愚連隊』で中学生の役やってました、三十路過ぎてるっちゅーのに(笑)
キノコ雲?
ゴジラが焼津ではじめて白熱光を吐いたときキノコ雲が立ち上がりますが、その後の箱根における対バラゴン戦や、横浜での最終決戦ではそんな描写、一度も出てきません。白熱光吐きまくってるのに、なんでやねん!
モスラ?
モスラはいきなり幼虫として現れ、二度目の登場時には既に繭化しちゃってますけど、これって、どーよ。モスラのセールスポイントといえば、"卵→幼虫→繭→成虫"って、驚異の3段変化(笑)でしょーが! せめて繭を作るシーンぐらいは入れといてほしかったぞ。
それに、モスラのくせに鱗粉攻撃しないってのも、あきらかにマイナス・ポイント。モスラといえば鱗粉、鱗粉といえばモスラでしょーが(そ、そうなのか?)。”念仏の鉄”が指ポキポキさせてレントゲン攻めしなけりゃ、お客さんは怒るでしょ! それと同じよ!(ホ、ホントにそうなのか??)
小美人?
モスラがらみでもう1点。小美人はどーしたの、小美人は!
小美人のいないモスラなんて、クリープを入れないコーヒーみたいなもんだわ(←なんちゅー例えや)。愛・亜季の前田姉妹がカメオ出演してると聞いて、「これは小美人を演じるに違いない」と小躍りして喜んだわたしの立場はどーなる(←どうもならんって)。せめてセリフの一言ぐらい喋らせてほしかったぞ。
★で、ここで妄想入ります(笑)★
横浜めざし飛んでいくモスラを見上げて、
愛「モスラ、殺して!」
亜季「ギドラ、おきる?」
日菜子?
★妄想ついでにもういっちょう(笑)★
箱根のロープウェイ車中にて、佐伯日菜子、
「今、目の前をバラゴンが通り過ぎていきますよ、お父さん」
ここで佐野史郎のアップ、インサート(爆)
大迫?
★妄想、もひとつだけ(大笑)★
自殺するつもりで富士の樹海に来て、ギドラの”第一発見者”になる蛍雪次郎、
「なんでワシばっかり、こんな目に遭わなきゃいかんのです」
ギドラ?
さて、ツッコミに戻りますが(笑)、……キングギドラ、かっこ悪すぎ! 特にリニューアル前の首が短いギドラ君、怪獣役者の両腕が左右の首に入ってるのバレバレ! お前は『スペクトルマン』の三つ首竜か!!
モスラのパワーを受け継いで、ただの"ギドラ"から"キングギドラ"にアップグレードする展開は『ゴジラvsメカゴジラ』の二番煎じやし、せっかく一人前のキングギドラになったちゅーのに、そこからのゴジラとの一騎打ちは海中戦となるため、なんかよぅわからんし。怪獣映画ファンはみんな、カッコいいキングギドラを見たいのよ!
未知の化学物質?
防衛軍の偉いさん(村井邦夫)が立花准将に語る、昭和29年のゴジラ秘話。「ゴジラは防衛軍ではなく、未知の化学物質により倒された……」
それはまぁいいとして、軍と政府はその事実をずっと隠蔽してたってのは説得力ないぞ。だって、1作目のラストのゴジラご臨終シーンには学者やら新聞記者やらサルベージ会社の熱血兄ちゃんやらがたくさん居合わせてたやん。その人たちの口をどーやって封じたって言うの? 『ゴジラ』1作目のあの感動的なラスト・シーンの後、伊福部先生の『平和の祈り』が流れる裏で、口封じのための大虐殺が行われていたのかしら。山本薩夫の映画やないっちゅーねん!

とまぁ、思いつくままにツッコミまくったんですけど、最大のツッコミ・ポイントが残ってました(まだ、あるんかい!)。

次はそこをじっくり攻めます(笑)

ここから先は……Part 2に続く

■ ホームへ戻る


Copyright(C) Miyako Sudou

Life is Carnival