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2007〜2008 通天閣年越しオールナイト落語家ライヴ!

動楽亭(動物園前)

去年に引き続き、あやめさん主催のカウントダウン落語会に行ってきました。去年は通天閣の地下劇場で行われましたが、今年の会場は通天閣から南へ5分ほど、ジャンジャン町を抜け、JRの線路の下をくぐったところに建つマンションの一室……と書けば何やら怪しいムードが漂いますが、そのマンションの2階フロアの何室分かが寄席になってるんですわ。「動楽亭」って名前で、席亭はざこばさん。

動楽亭ののぼりの画像です。

中は、一週間ほど前にオープンしたばかりなので、めっちゃ綺麗。客席はフローリングに座布団しいて、後方には3人掛けの長椅子が6脚。ワッハのレッスンルームの左右を縮めて奥行きを伸ばしたような感じ。定員は100名って話でしたが、この日は手違いでお客さん120人も入れてしまって、けどそれでちょうど一杯って感じでした。

動楽亭の内部の画像です。

マンションの一室なので、天井があまり高くないのが難点か。舞台があって、さらにその上に山台が置かれてるので、山台に上り下りする際、頭をぶつけそうになってる人もいました。それ以上に難点なのが、トイレが男女ひとりずつしか用を足せないってところ。通常の落語会ならガマンできても、この日は8時間に及んだ超長丁場でしたから、仲入りンときは常に長蛇の列ができてました。

動楽亭の舞台の画像です。

ガールズ落語!

定刻の20時を僅かに回ったところで、開演。あやめさんの挨拶のあと、まず最初は華やかにガールズ・コーナー。……といっても、ここで出てきた女性陣は全員、旦那持ちか子持ち。どのへんが「ガールズ」やねん(笑) おまけに「ガールズ」はおろか「おばはん」ですらないざこばさんがここで出てきたりするし(爆)

トップバッターさろめちゃん。前に聴いた『東の旅 発端〜もぎ取り』は大阪弁でやってましたが、今夜の『寿限無』は江戸前口調で。まさか、ぽんぽ娘に付けてもろたんちゃうやろな(笑)

笑子ちゃんの落語を聴くのは初めて。母とニート息子の会話で始まる『動物園』。場所柄を考えてか、舞台も天王寺動物園になってました。

ざこばさんは正月明けの米朝一門会の稽古にと『尻餅』。まだあまりお酒が入ってないようで、サゲまでちゃんとやらはりました。

マコちゃんが赤いドレスにアコーディオン抱えて登場。前半がケンちゃんの天然ボケネタ、後半はお馴染みのエロネタ。

このコーナーのトリはあやめさんで『私はおじさんにならない』。のっけから大爆笑させてもらい、早くも笑い疲れモードに。まだまだゴールは遠いのに大丈夫か?

鹿芝居「ゆく年に金が無いなり大晦日」

  • 林家小染、あやめ、三金、たま、笑子、ぽんぽ娘、さろめ、桂三若、三風、遊方、生喬、染雀(登場順)

大晦日ちゅーのにお金がない夫婦(小染、あやめ)が次々と取り立てにくる借金取りをあの手この手で撃退するお芝居。早い話が『掛け取り』ですわ。出てくる借金取りは、船場吉兆の女将(三金)とその息子(たま)、フィリピン・パブのホステス(笑子、ぽんぽ娘、さろめ)、乞食(三風、遊方)、家主(生喬)、オカマ(染雀)。ホステスを押しつけられる若旦那役で席亭の娘婿も登場。この場所(動楽亭)ならではのサプライズですな。

年忘れ新作ネタ合戦!

続いては新作コーナー。序盤にざこばさんが出たりしたこともあり時間が押しまくり。で、本来ならここで出る予定だった遊方クンと南湖クンは年明けのコーナーへ回されることに。カウントダウンの時間は変えられないので、しかたないですね。

たま君の『ベルゼバブの蝿』は作家と編集者が呪いの原稿の作者に会いにいく件までで「続きは2月の福笑一門会で聴いてください」。めっちゃ宣伝臭い(笑)

続いて三風さんで観客参加型落語『西中野球部応援団』。三風さん、「今日の出演者の中でいちばんの常識人」だと自分で言うてはりました(爆)

このコーナーのトリは雀三郎さん。カンツォーネもたっぷりな名作『哀愁列車』を。ちょっと早い初日の出も拝ませてもらいました。

芝居がかって御座候

芝居噺コーナー。といっても、ホンマの意味での芝居噺やったんは染雀クンだけやったんやけど(苦笑)

まずはその、オカマからフツーのゲイ男に戻った染雀クン『蛸芝居』。前半は珍しく咬んだりしてたけど、後半はさすがに魅せてくれましたね。

鶴笑さんはパペット落語で『義経千本桜』。猿之助のスーパー歌舞伎よろしく、早変わり(ちょっとモタついてたけど)や宙乗りもありました。

松枝さんはカウントダウンまでの時間調節で篤姫が出てくる小咄の長いのんをチョロっとやっただけ。「あやめがええ加減やから」とぼやいてはりましたわ(苦笑)

108つ!除夜の鐘小噺〜カウントダウン

  • ざこば、福笑、松枝、あやめ、鶴笑、遊方、生喬、染雀、三金、たま、南湖、おしどりケン、おしどりマコ、笑子、ぽんぽ娘、さろめ、まめだ、笑福亭生寿

恒例の108つ小噺。あやめ「皇室小噺」、遊方「擬音小噺」、三金「焼肉小噺」、たま「アメリカ大統領小噺」、南湖「宗教小噺」、笑子「英語小噺」、ざこば「前に出てた人の名前小噺」、まめだ・生寿はオーソドックス、あとはエロ系。まァ、ざっとこんな感じ。福笑さんなんか、ただ単に卑猥なこと叫んでるだけで小噺にすらなってなかったし(爆)

で、なんとまァ、珍しいことに年内に108つ完了。といっても0時2分前。そこから慌てて飲みもの配って → カウントダウン → あけおめ、かんぱ〜い♪ 2009年、最初に呑んだモノは缶チューハイでした。

カウントダウンの画像です。

おめでた演芸タイム

新年最初はなんでもありの演芸タイム。先にも書いたように遊方クンと南湖クンがここへ回されました。真夜中で、おまけにお酒も入ったので、もう何をしても笑ける状態に。テンション上がりまくり。

ぽんぽ娘の楽屋芸『一人文楽』。今回は兄弟子まめだが特別参加の『二人文楽〜まめだの恩返し』。ぽんぽ娘が語る義太夫に合わせてまめだが人形ぶり。メイド漫談よりずっとオモロイぞ。

南湖クンは一昨年のこの会でやった『はてなの原発』、昨年の『池田の学会』、それに最近、某放送局からオンエア依頼があったという『天皇陛下漫遊記』の、それぞれサワリをやったあと、本ネタの『ほのぼの』ならぬ『隣のイスラエル』を。『隣の桜』のパロディですが、内容は……書けません(爆)

笑子ちゃん二度目の登場で、今度は腹話術。正月らしく『一月一日』を一人四役で。

ここで席亭ざこばさんも二度目の登場。……と思いきや、高座のゴミを掃除しに出てきはっただけでした(笑)

遊方クン『公園の幼児ん坊』。おどろおどろしい絵かき歌が素敵すぎます(爆) しばらく頭から離れんかったわ。

鶴笑さんも二度目の登場。紙切り。お目出度く「獅子舞」、「牛」、それに福笑さんのリクエストで「闇夜の動楽亭」(笑)

演芸タイム、最後は姉キン。ネタはけっこうオーソドックスに都々逸、どんどん節、阿呆陀羅経。染雀クン、塗って落としてまた塗って……たいへんですなァ(爆)

年が明けて最初に撮った写真です(笑)

姉キンの画像です。

干支落語〜うし尽くし

超長丁場の落語会もいよいよ佳境に。丑年にちなんで、牛が出てくる落語コーナー。時間もまた押して、うまいぐあいに丑三つ時に。

三金さんは体型が牛のようだからここに回された……わけじゃなく、ビーフ100%を売りにした大食い野郎専用ハンバーガーショップを舞台にした噺だからです。

つづいて生喬さん。『つる』の改作『うし』。わたしの前の席に生喬さんの奥さんが座ってはったんですが、旦那さんが舞台に出てくるなり「すごい酔うてはるわ」(笑) はい、確かにめっちゃ酔うてはりました(爆)

大トリ前にイロモノでおしどり。いつにも増してケンちゃんのテンション高かったような。マコちゃん、おシャンソンから丑年らしく「♪ドナドナ」。

そして、落語の大トリ、福笑さん。かなり酔うてはる様子でしたが「こんな状態でどこまでちゃんとやれるか」とあえて古典の『牛ほめ』を。こんな状態でもちゃんと聴かせてきっちり笑わせてくれるんやから流石ですな。酔うてるといえば、マクラふってるときに席亭が乱入。福笑さん、半分怒りながらも、残る半分は嬉しそうな表情を見せつつ、うまいこと凌いではりましたわ。このへんも流石さすが。

年男の一位を当てまテン!

  • 福笑、松枝、小染、あやめ、三風、鶴笑、遊方、生喬、染雀、三金、たま、南湖、おしどりケン、おしどりマコ、笑子、ぽんぽ娘、さろめ、まめだ、生寿、林家和女、なごみちゃん

最後は「笑福亭軍」と「多国籍軍」に別れてクイズ・コーナー。あやめさんが選んだ10項目に年男の福笑さん、三風さん、南湖クンが順位を付け、解答者が1位を当てないように消していくってゲームです。お客さんはどちらかのチームに賭けて、当たった方を予想した人の中から一人に、米団治さんが間違って「五代目桂小米朝」とサインしてしまった色紙がプレゼントされました。

最後は福笑さんの発声で大阪締め。終わったのは午前4時。終了予定時間を2時間もオーバーしてるし(笑) しんどかったけど、めっちゃオモシロおましたわ。

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