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2007〜2008 通天閣年越しオールナイト落語家ライヴ!

通天閣歌謡劇場(新世界)

ここ数年、大晦日から元旦にかけては音楽好きな人たちと過ごしてたんですが、今年は落語家さんや演芸ファンの方たちと年を越しました。新宿ごちそうビルをフリダシに、茶臼山舞台、繁昌亭と続いてきた、あやめさん主宰の年越しオールナイト落語会。繁昌亭は1年で追い出されたようで(笑)、今年は通天閣の地下というディープな空間での開催。わたしは今年が初参加でした。

新世界・天王寺ご当地ネタ特集

第1部は新世界や天王寺に縁のある人・噺の特集で、【天王寺在住】あやめさんの「犬の肉を売ってる串カツ屋」の噺でスタート。これだけで、この落語会の方向性がわかるってもんですな(笑)

市楼クンは亡き父君・染語樓さんが作った【天王寺公園が舞台のネタ】『青空散髪』を。このあと繁昌亭の年越し寄席にも出演して、またトンボ帰りで戻ってきてヒロポンズ・ハイでギターを弾かなアカンという売れっ子ぶりです。といっても、本日限定の売れっ子さんなんですけど(笑)

おしどりは年内バラ売りのようで、まず【新世界在住】マコちゃんが下ネタ漫談を。ベルを使った「♪あ〜か〜い〜○○コに〜くちび〜るよせて〜」などを、ちょっと恥ずかしそうにやるマコちゃんは意外と萌えます(笑)

【天王寺駅徒歩3分に在住】してる遊方さんは風邪で声が飛びまくってました。ネタは、マクラでよくやってる「天王寺に引っ越してきたときのカルチャー・ショック」みたいなんの拡大版を。

雀三郎さんは【新世界でよく飲んでいる?】ので、このコーナーに振られたそうです(笑) ネタもご当地ネタと違うし(爆) けど、面白かったから満足しました。

亥から子へ、干支ネタ特集

第2部は干支に関するネタ特集で、まず登場は「匿名希望」さん(笑) めっちゃヤバい噺でした。ヤバすぎて内容はとても書けません。演題から勝手に想像して、楽しむなり怯えるなり怒るなりしてください(爆)

染雀さんのは今夜7人目にして初めての古典落語。なんでも浄瑠璃にしてしまう男が主人公で、後半にはなんでも口三味線で合わせてしまう男まで出てくるって、染雀さんにお似合いの噺ですな。ネズミは下げで出てきます。

バラ売りおしどりのケンちゃんは妖怪ワイヤーアートを。着物の共衿を頭まで引っぱり上げて「ねずみ男」って体で、嫌いな妖怪をワイヤーで作り、それを別のモノに作り直すってのを。「いったんもめんが変形したハンガー」を貰いました。燃えないゴミの日まで部屋に飾っておきます(笑)

福矢クンの落語を聴くのは初めてでした。若いのにしっかりした話し方をされる人ですね。『打ち飼え盗人』って噺も初めて聴いたかも(これは最初の方にネズミって言葉だけが出てきます)。盗人に入られた大工が合間合間に発する「へてなァ〜」って声がツボでした。

2部のトリは生喬さん。ネタはそのまんま『ねずみ』。左甚五郎譚の一種ですが、ところどころつまんでたので、かなり短くなってました。もうひとつ候補に挙がっていた『蛸芝居』のネズミ版ってのも聴いてみたかったなァ。

2007笑いおさめ極め付け落語

第3部は三風さんから。ヤクザの親分と子分の会話から始まったので新作かと思ったら『寿限無』でした(笑) 終盤の、寿限無をちゃんと言わんとテープの早送り状態ってアイデアが秀逸でした。成長してヤクザの道を継いだ寿限無の噺ってのも聴いてみたいぞ。

たまクンのは、露の都さんのご主人から聞かされた嫁(つまり都さん)への愚痴をそのまま喋っちゃおう、っての。前半は好調でしたが、途中で都さんが乱入してからはグダグダに。当たり前か(笑)

福楽さん。今夜のMVPは間違いなくこの人でした。いや、もう、なにも言いません。なにも言えません。なに言うても無駄や(笑) この日、この場にいた人にはわかるでしょう(爆) H病院、いっぺん行ってみたいわァ。

福楽さんのあとで、さぞやりにくかったことでしょう、小染さん。お得意の酒飲みネタを。ってゆーか、小染さんの噺って、酒飲みネタしか聴いたことないかも(笑)

第3部の、ってゆーか、通常パターン(でもないねんけど)の演芸タイムのトリを務めたのは、モチロン福笑師匠。2007年最後に聴いた落語は『無いもん買い』になりました。時間が早かったせいか、(あんまり)酔うてはらへんかったみたいです。

108連発!除夜の鐘小噺〜カウントダウンで乾杯!

  • 福笑/福楽/小染/三風/遊方/生喬/福矢/たま/市楼/南湖/おしどりマコ/おしどりケン/ぽんぽ娘/笑福亭生寿/桂さろめ桂ざこば

とにかく小噺を108聴かせて来年に繋げるってコーナーで、小噺をしたら横に吊してあるドラをボ〜ンと鳴らしてお次と交代、ってぐあいに落語家さんが入れ替わり立ち替わり舞台に出てきます。23時45分ぐらいから始まったけど、ざこば師匠の乱入とかもあって、年内には108まで行けず。90ぐらいでカウントダウンになったのかな? そして年が明けたらみんなで乾杯。わたしの2008年初飲みは通天閣歌謡劇場でのスーパードライでした。

出られる人は全員出るってことで、繁昌亭に出稼ぎに行ってる姉キンと次の準備があるのであろう雀三郎さん以外は全員出てた……のかな? 裏方に徹してた生寿クン、お茶子をしてたさろめちゃんも参加。特にさろめちゃんは、これが一応の高座デビューだったようで、いやァ、初々しくてかわいかったわァ。何十年か後に「わたしゃ、さろめ師匠のデビューを観たんだよ」って言える日が来てほしいもんです。

福笑師匠とマコちゃんとぽんぽ娘はストレートな下ネタ・オンリー。福楽さんはベース漫談から引き続きH病院ネタ。南湖クンもやっぱりさっきの高座からの流れで宗教ネタを。生喬さんは赤福など食品偽装ネタ。たまクンのはショート落語っぽい長めのが多かったような気がします。遊方さんはスナックでの親父ギャグ・ネタをしてたけど、途中からグダグダになってました。

で、最初からグダグダやったんが、ざこば師匠(笑) めっちゃ酔っ払ってて、ドラを叩く棒をマイクと間違って喋りかけたりしてはりました。年が明けてからは、108小噺の残りを消化しようとしてるのに割って入り、「こんなことやって何がおもろいねん」とか「そんなんやめて、これからのことについてみんなで話しあお」とかワケのわからんこと言い続け、しまいには舞台の上で寝てしまいました(爆)

ざこば師匠が寝てる間に、108小噺は年をまたぎながらも完走。最後の方は福楽さんがお客さんからお題を貰って謎掛けでなんとか108まで持っていきました。ざこば師匠は次のまんぷくブラザーズがセッティングしてる間もそのまま寝てはりましたが、本番が始まる直前にやっと起きあがり、退場。ちなみに、ざこば師匠、繁昌亭でも年越し落語会やってることを聞きつけ、あちらにも乱入したそうです。やれやれ(苦笑)

ざこば師匠の画像です。

雀三郎 with まんぷくブラザーズライヴ

  • 桂雀三郎 with まんぷくブラザーズ
  • 桂雀三郎(唄とギター)
  • リピート山中(ギターとコーラス)
  • リストーラ久留島(ベースとコーラス)
  • ボルケーノ赤木(マンドリンとコーラス)
  1. ミュージックコンサートのテーマ
  2. ヨーデル食べ放題
  3. コモエスタひとり鍋
  4. 反逆者の唄
  5. あぁ青春の上方落語
  6. それぞれの味
  7. そよ風のラブソング
  8. 忘れん坊のサンタ苦労ス

彦八まつり以外でまんぷくブラザーズを観るのは初めてでした。マイクの数が足りなくて、リピートさんは1本のマイクでギターの音を拾いながら、コーラス付けるときにはそのマイクに屈んで口を近づけるというアクロバット演奏されてました。お馴染みの唄の数々も良かったけど、新曲の『反逆者の唄』がそれ以上に面白かったです。

桂雀三郎withまんぷくブラザーズの画像です。 桂雀三郎withまんぷくブラザーズの画像です。

おめでた演芸タイム

ぽんぽ娘のメイド漫談は100%下ネタで構成されてましたが、108小噺で既にエロパワー全開だったので、インパクトは薄かったです。けど、引いてる人はかなりいたようだけど(笑)

バラ売りからセット売りに戻ったおしどり。こちらは下ネタを昨年のうちに出してしまってたので、おとなしめのステージでした(いわゆるA面ってやつね)。

繁昌亭から戻ってきた姉様キングス。繁昌亭へはこちらでメイクを終えてから向かったらしいのですが、二人を乗せたタクシーの運転手さん、妖怪じみた芸者衆を乗せても普通に世間話などしてはったそうです。さすがに長年この新世界で商売してるだけありますね(笑) 舞台の方は2007年の時事問題を盛り込んだ数え唄とチョンコ節で賑やかでおました(チョンコとはどこかの方言で女性器のことだそうです)。

おしどりの画像です。 姉様キングスの画像です。

はなしか人生ゲーム

  • 三風/遊方/生喬/たま/南湖
  • 進行:小染/あやめ

「落語家の人生をたどる立体すごろく」とキャプションがついてました。サイコロを振って止まったマスに書かれてあることをしながら上がりを目指すんですが……なんと、あやめさん、肝心要のサイコロを持ってくるのん忘れたという(笑) そのかわりにエンピツに番号書いて転がしてたんですけど、客席から見えへんっちゅーねん(爆) それでもなんとかゲームは進行。優勝したのは南湖クンでした。

マスのひとつに「弟子をとる」ってのがあって、そこに止まったらその後のゲームはお客さんを背負って続けなければならないという、まァ普通に考えたら罰ゲームですわな。しかし、ここに止まった遊方さん、めっちゃ嬉しそうでした。なぜかっていうと、背負ったお客さんがハタチ過ぎの女子大生だったからです(笑)

噺家バンド ヒロポンズ・ハイ ライヴ

  • ヒロポンズ・ハイ
  • 笑福亭福笑(唄)
  • 桂福楽(ベース)
  • 笑福亭岐代松(ドラム)
  • 桂あやめ(アコーディオン)
  • 月亭遊方(ギター)
  • 林家染雀(キーボード)
  • 桂福矢(ギター)
  • 林家市樓(ギター)
  1. よォーこそ・イントロ
  2. 上方落語ハッピーソング
  3. 雨上がりの夜空に
  4. タイガー&ドラゴン
  5. ジョニー・B・グッド

いよいよ大トリ、ヒロポンズ・ハイです。2007年の彦八まつりでトラで入ってた福矢クンが今回も参加し、トリプル・ギター、8人編成の大所帯バンドになってました。レイナード・スキナードみたいや(笑) 肝心の音の方は……最悪でした。本職のPAさんが調達できず、リハの時に市樓クンがステージと客席とPAブースを行ったり来たりして調整してたそうやけど、所詮は素人、しかも本番の時は自分もステー上でギター弾いてるんやから、限界あるわな。けど、まァ、わたしは目の前1メートルぐらいの超至近距離で福笑師匠のシャウトしてる姿が観られたので、大満足でした。

ヒロポンズ・ハイの画像です。 ヒロポンズ・ハイの画像です。 ヒロポンズ・ハイの画像です。 ヒロポンズ・ハイの画像です。 ヒロポンズ・ハイの画像です。

アンコールの『ジョニー・B・グッド』では、それまで残ってた他の出演者の方々も舞台に上がり、賑やかに終演となりました。その際、108小噺で使ったドラなどと一緒に太鼓も舞台に上げていたため、バレ太鼓を生で観ることができました。落語ファンとしてちょっとお得な気分。

通天閣歌謡劇場は元日から公演があるため2時までしか使えないってことでしたが、大きくオーバーして2時45分に終演となりました。ホンマは夜明けまでやってほしかったんやけど、まァ、しゃーないわな。兎にも角にも、楽しく一年を締めくくれて、楽しく一年を始めることができたのでした。

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