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以下のテキストには”ネタバレ”を含んでいます。閲覧にはご注意ください。

東京の空撮から映画は始まります。よくあるパターンのオープニングかいな、と思ってると、なんか変。建物や緑地が、最初は個々にゆっくりと、途中から勢いを増して荒廃していき、最後は荒野の中にポツンと立つ東京タワーって図になります。今まで、東京タワーだけが破壊される画は何度も見たけど(怪獣映画で ^^;)、逆のパターンって無かったんちゃうかなァ? このオープニングだけ見るとSFかいな、とカン違いしそうですが、そうじゃありません(ファンタジーであることは確かなんですけどね)。

この映画は、9人の脱獄囚が主人公のロード・ムーヴィーです。この9人って人数ですが、キャラはうまく描き分けられてるし、悪くはないと思います。けど、やっぱ人数が多いと個々の背景の掘り下げが浅くなるんで、ちょっと入り込めないところがあるんですよね。たとえば、9人のリーダー格の原田芳雄は息子殺しの過去を持ってるんですが、殺した理由がよくわからないから、ただの切れやすいオッサンにしか見えず、父親殺しの松田龍平との対比が活きてこない。

他の面々にしても同じで、過去が見えないから、その人にまつわる人たちが出てきても、気持ちがちっとも盛り上がらない。脱獄囚を4人ぐらいにして、キャラをもっと掘り下げてたら、もっと感情移入できてたと思うんやけどなァ。それか、どうしても9人に拘りたいんやったら、ひとり30分ぐらいの連作みたいな形にするとか。役者さんはみんなハマってるし、細かいエピソードのひとつひとつは面白いし、映像はどこを切り取ってもシャープでカッコいいだけに(音楽もめっちゃカッコいい)、冷めた目で見ざるを得ないところがもったいなさすぎる気がしました。

さて、女装道楽なサイトとしては、”あの場面”に触れぬわけにはいきますまい(笑) 脱獄囚たちはトーゼンのことながら囚人服を着た状態で脱獄したわけで、そのままだと何かと具合が悪いわけです。で、たまたま奪ったバンが覗き部屋の社用車で、おそらく商売用であろう衣服やウィッグが大量に積まれてたってわけで。コレはもう、女装するしかないわけです。龍平クンは若いし、顔立ちもあんな風ですから、そこそこイケテルんですが(彼は終盤でもう一度、女装姿を披露します)、他の8人は……

先に、この映画は「ちょっと入り込めないところがある」と書きましたが、このシーンだけは別です。いや、もうね、他人ごとじゃないんですよ、コレが(爆) 彼らは女装姿で食堂に入るんですが、お店の人たち(店主役は藤木悠!)は腰を抜かさんばかりに驚き、恐れ戦いてるわけですよ。わたしもあんな風に見られてるんですかね(激爆)

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