以下のテキストには”ネタバレ”を含んでいます。閲覧にはご注意ください。
- 2003年12月31日
- 自宅(DVD鑑賞)
三池崇史監督が熊本県下のテーマパークや博物館などで上映するために撮った3本の作品をDVDにまとめたものです。こんなものまでDVD化してくれるとは、ありがたいものです。
隧穴幻想・トンカラリン夢伝説
テーマ(中央政権=大和朝廷に滅ばされる民)といい出演者(平幹二郎、寺田農)といい、佐々木守=実相寺昭雄コンビを思いおこさせるような幻想譚。あるいは星野之宣のマンガとかね。どうでもいいけど、平幹二郎の”青年”役はいくらなんでも……(以下、自粛)
鞠智城物語・防人たちの唄
いつものクールさ・激しさを排除して、ひたすら凡庸な倭人を演じる根津甚八が凄いです。ラストは素直に泣きました。元々は立体映画として作られ、冒頭に翁華栄が3Dメガネの説明をするシーンまで入ってるんですが、このDVDに収録されたのは残念ながら立体版じゃありません。飛び出す石橋漣司や大杉漣を見たかったぞ(笑)
おんな国衆一揆
これは『防人たちの唄』以上に泣けます。原田芳雄、遠藤憲一、北村一輝……三池テイスト溢れる登場人物たちがみんな泣かせてくれます。特に最後のはた三恵の特攻は壮絶。尺も60分あるので、フツーに劇場公開されててもおかしくない出来だと思います。