以下のテキストには”ネタバレ”を含んでいます。閲覧にはご注意ください。
- 2003年9月7日
- 動物園前シネフェスタ
井筒和幸監督、4年ぶりの新作です。主人公は刑務所への収監を数日後に控えたヤクザの親分。この親分が大のJBヲタで、弟分や子分たちが来日中のJBを誘拐して親分にひとめ会わせてやろうって話と、25年前に生き別れた親分と娘の再会話がもつれあって、JBのソックリさんやら、内閣調査室やらがからんでのドタバタ人情喜劇。笑わせたいところで笑わせて(ま、スベってるところも多々あるんですが)、泣かせたいところで泣かせる、井筒監督の職人芸サクレツの一編。
まァ、正直なところ100点満点には程遠い出来ですけど、大阪ファンク的ノリの良さだけで最後まで押し通すところは、さすが井筒のオッチャンです。監督は「おもろなかったら入場料返したる」って言ってはったようですが、少なくともわたしは「金返せ」とは言いません。それどころか、めったに買わないパンフレット(LPジャケット風)やステッカーにお金を落としちゃったぐらいですから。
親分役の西田敏行と弟分役の岸部一徳は、「ブルース・ブラザースを日本風にアレンジして歳を取ったらこうなるんやろなァ」って感じで、めっちゃカッコいい。しかし、それよりもっとカッコよかったのが、岸部一徳の奥さん役の藤山直美さんでした。踊れることにも驚いたけど、なによりもその「いい女」っぷりに超ビックリ。藤山さんのご活躍は子供の頃から見させてもらってきましたが、こんなイケてる女性やとは思わんかったわ。速攻で「お手本にしたい女優さんリスト」に登録させていただきました(笑)